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不安になって後ろの神宮寺さんの顔を覗くと
優しい顔で頷いてくれるから、
勇気を振り絞り
鍵穴にキーを差し込みゆっくり回す
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玄関に足を踏み入れた時、おかしいと思ったんだ
かいだことのない紫耀の香水とは違う匂いがして。
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「…………誰」
静かに響いた自分の声
「え、なに?意味、分かんないんだけど」
紫耀は玄関に背を向けているから
その表情は見えないけれど、
見覚えのある女の人が
薄いTシャツを着ただけの紫耀の正面から
下着姿で抱きついているのが目に飛び込む
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平『A、?』
葵さん、だっけ
紫耀が前に元カノだよって話してくれた人だった
「……っ…」
“ 大丈夫やから安心して、俺のことだけ信じて ”
頭の中にとめどなく流れる紫耀の優しい声
今まで私はその言葉だけを信じてきたのに
「嘘つき……」
平『なぁA!』
「近付かないで!」
もう手を伸ばせばすぐに触れられそうな距離にまで
近づいてきた紫耀に
握っていた鍵を思いっきり投げつけた
「最低……」
自然と溢れる涙が止まらない
ぜんぶ、私だけのものだった。
大好きな香りに包まれるのも、
甘ったるい声で名前を呼ばれるのも、
優しくキスを落としてくれるのも、
筋肉質な身体に触れるのも、
ぜんぶぜんぶ、私だけのもののはずだった。
「もう顔も見たくない」
背後から大きな声で私を呼ぶ声が聞こえるけど
決して振り返らない
それに、彼は私を追いかけては来ないから。
ここから離れたい一心でとにかくあてもなく走った。
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みう(プロフ) - 彩花さん» コメントありがとうございます!そのようなことを言って頂けて書いてよかったなと本当に思いましたありがとうございます。続編を書いた際はまたお付き合いよろしくお願い致します^^ (2020年4月13日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 今日この作品を見つけたのですが、面白くてあっという間に全て読んでしまいました!笑 後半は胸が苦しくなるような場面が多かったので、もう一度結ばれたあとの幸せな主人公と紫耀くんがぜひ見たいです!! (2020年4月13日 2時) (レス) id: afdd2d5378 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます!私の作品が1番だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます。こちらこそ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました^^ (2020年4月12日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 京本ゆいさん» コメントありがとうございます!楽しみにしてくださってありがとうございます、そして最後までお付き合い頂きありがとうございました。続編をもし書いた際はまたお付き合い頂けると嬉しいです^^ (2020年4月12日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - お疲れ様です!廉くん最後はやっぱり好きな人の幸せを選んだんですね( ; ; )お互いを想い続けられるのって素敵ですね。占ツクで見てきた中で一番好きな作品でした。更新を楽しみにしていたので、寂しいですね。楽しませていただき、ありがとうございました! (2020年4月12日 19時) (レス) id: 4599bc1e74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みう | 作成日時:2020年3月9日 18時