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「ねぇしょう」
平『んー』
目の前にある胸板にくっつきながら話しかけるけど
紫耀はまるで上の空
「ご飯冷めちゃう」
平『ええやんあとで温め直して食べよ』
紫耀は朝が弱いせいか、
普段よりもどうしようもなく甘々になる
もうこれはダメだと口を開くのをやめたら
大人しくなった私を見かねて
“ ふふ ” って笑い声が聞こえてきた
平『やっと諦めた？』
「ばか」
平『おーおー、なんとでも言え』
諦めて温かい体温に包まれながら目を閉じると
もう1度夢の中へ吸い込まれていき
次に目覚めたのはもうお昼前のことだった。
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平『Aっ、起ーきーて』
「ん……」
平『なぁ見て見て、かっこいい？』
まだ若干夢の中にいる私を
何故か上機嫌な紫耀は
無理矢理揺さぶり目を覚まさせる
平『つけちゃった』
自慢げな彼の耳たぶには私が昨日のために買った
ゴールドのピアス
「あ、それ！」
朝紫耀が起きたら渡そうと思って朝ご飯を作る前に
机の上に置いておいたものだった
平『ふふっ、いいやろー』
「気に入ってくれたならよかった」
平『ありがとうな』
頭の上に手が乗ったと思ったらそのまま犬を扱うように髪の毛をぐしゃぐしゃにされる
「もう！」
でも紫耀の楽しそうな顔を見たら
そんなの何もかもどうでも良くなってしまう
平『A』
「もうなに」
平『おいで』
ベッドの端に腰掛けた紫耀が大きく手を広げるから
ゆっくりと近づくと優しく抱きしめられる
平『んーいい匂い』
フワフワの髪の毛が首筋に当たってくすぐったい
平『ほんまに幸せ、ずっとこうしてたい』
でもぎゅーって今まで以上に抱きしめられたあと
パッとすぐに離れてしまった
平『さっ、ご飯食べよ』
何もかも彼のペースに巻き込まれて、
私はただそのペースに飲み込まれるだけ
今日も相変わらず彼の思い通りに動いてしまう
それはほんとに甘いなぁと自分でも感じるほど。
何年一緒にいても、
出会った頃のように今でもドキドキしてしまうし、
何回でもまた好きになってしまう自分を
どうしようもない人に惚れてしまったと呆れ果てた。
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みう(プロフ) - 彩花さん» コメントありがとうございます！そのようなことを言って頂けて書いてよかったなと本当に思いましたありがとうございます。続編を書いた際はまたお付き合いよろしくお願い致します^^ (2020年4月13日 23時) (
レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 今日この作品を見つけたのですが、面白くてあっという間に全て読んでしまいました！笑 後半は胸が苦しくなるような場面が多かったので、もう一度結ばれたあとの幸せな主人公と紫耀くんがぜひ見たいです！！ (2020年4月13日 2時) (レス) id: afdd2d5378 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 美月さん» コメントありがとうございます！私の作品が1番だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます。こちらこそ最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました^^ (2020年4月12日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - 京本ゆいさん» コメントありがとうございます！楽しみにしてくださってありがとうございます、そして最後までお付き合い頂きありがとうございました。続編をもし書いた際はまたお付き合い頂けると嬉しいです^^ (2020年4月12日 23時) (レス) id: 3c79c161a1 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - お疲れ様です！廉くん最後はやっぱり好きな人の幸せを選んだんですね（ ; ; ）お互いを想い続けられるのって素敵ですね。占ツクで見てきた中で一番好きな作品でした。更新を楽しみにしていたので、寂しいですね。楽しませていただき、ありがとうございました！ (2020年4月12日 19時) (レス) id: 4599bc1e74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みう
| 作成日時：2020年3月9日 18時
