雪に願いを【Nozomu.K】 (ページ2)

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２．毎日が楽しくてページ2

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私たちは、分かりやすく言うと、バカップルだと思う。

毎日一緒に学校から帰る。

それも、手を繋いで。

定期的にデートだってする。

そういうことも、定期的ではないけど

お互い求めあった時にして

それの後幸せだと感じることが出来る。

私らは高２で付き合って、それからちょうど１年くらい。

きっと記念日好きな望は、何か用意してんねやろう。

だから、私も先に用意しておいた。

この前、私の頬に触れた時に無いことに気付いて、手袋。

喜んでくれるやろか。

そう思って私はそわそわして

ずっと通学用の鞄にそれを入れている。

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望「A、はよ帰んで。」

そう呼ばれて、鞄を持って小走りする。

本当は帰る用意なんてとっくの前に終わってる。

その言葉を何となく聞きたくて、私を呼んでほしくて

いつも少しどんくさいフリをする。

望は多分、薄々気付いてる。

気付いてて、それに付き合ってくれる。

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貴「おまたせ。」

望「A、外見てみ。」

貴「え？・・・・わあ！雪降ってる！」

望「今年初雪やな。もう既にちょっと積もってるみたいやで。」

望のその言葉通り

外に出ると、塀の上や道の端に踏まれず残った白い雪が積もってて

それに速足で駆け寄って

緩く固めて雪玉を作って、望に投げつける。

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望「お前ー！俺が素手で雪触れへんのをええことにやってくれたな！」

貴「あははー！」

望「もーこーなったらやってやるー！」

貴「きゃー！」

手袋をしてる自分が優勢になりながら

小さく雪合戦をしながら歩いてると

その途中で、見回りの先生に怒られてしまって

２人で苦笑いしながら、「ごめんなさーい。」と

全く心をこめずに謝った。