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「・・・・マリウス!!!!!!」
ダッシュで玄関に置きっぱなしの携帯を取りに行き
深夜とか近所迷惑とか気にせずに
電話の先の相手の名前を叫ぶ。
「え、あの子何?ロボット?え?」
『段ボールに入ってる時点でロボットって分かるでしょ?』
「生身じゃないのは分かるけどロボットだとは思わないわ!」
『でもね、N313はただのロボットじゃないんだよ。』
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『そのロボットは、感情があるんだ。』
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「は?」
『まあ後は取扱説明書読んで!それでも何かあったら会いに来て。じゃあ僕寝る時間だから!おやすみ!』
「ちょっと待っ・・・・切りやがった。」
寝るの早くね?まだ10時とかだし・・・
ったくあいつ・・・次会った時覚えてろよ。
何てマリウスへの文句を全部言い切って
ダンボールの奥底に入ってた、マリウスが言ってた取扱説明書なるものを持ち上げる。
テレビやパソコンについてくるのと同じような
読む気が失せる機械文字の羅列にうえ、となって
思わずパタリと閉じた。
1番上のページの1番大きい文字を読んで、家政婦ロボットなのは分かった。
そういえば、家事アピールしてたな。・・・合コンじゃないんだから。
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「・・・・・あの。」
そうしてると
今まで無視してたそのロボットが
後ろから声をかけてきて
それが不意打ちだったものだから
うおっ!と過剰にびっくりすると
彼女もそれに驚いた顔をした。
・・・・・・・・こんな表情まで、するんだ。
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★ - 1【帰ってくる言葉が無くて】→返ってくる言葉、 12【いつも以上に丁寧のな言葉を】→「の」いらない と思います。 (2019年12月15日 0時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
★ - 15【言葉も選ばずに言っっちゃったんだ】→言っちゃったんだ、 49【開いた窓から風入ってくる。】→風が入ってくる だと思います。 (2019年12月14日 23時) (レス) id: 44d28ad2ed (このIDを非表示/違反報告)
山田なぐ - 胸がキュッと締め付けられるような切なさなのにどこか暖かく、ボロボロ泣いてしまいました…!"ロボット"を通して主人公が変わってゆくストーリー性も凄く好きです…!! (2017年9月3日 23時) (レス) id: 1b19e65de3 (このIDを非表示/違反報告)
そうぽぽ(プロフ) - すごい良かったです!私も最後鳥肌たちました…泣きそうになりました…! (2017年8月27日 20時) (レス) id: f38caf65e4 (このIDを非表示/違反報告)
しょりか ◎(プロフ) - 最後鳥肌立ちました ! (2017年5月30日 16時) (レス) id: d818e1ff64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜翔 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/drss1/
作成日時:2017年3月24日 23時