Fall in love 【短編集】 JW&KJ

カースト　　　Ｓｈｕｎｓｕｋｅ．Ｍ ページ43

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「道枝君。」




俺が友達と話してるのから抜け出したタイミングで


俺に話しかけてくる。




聞きなれない呼び方が





胸の中が、気持ち悪いと拒否する。









道「何？」

「今日委員会あるって。」

道「いつ？」

「放課後、地歴公民室で、３０分から。」

道「分かった。」




これが終わったら


じゃあ、と行ってしまうんだろう沈黙があって



思ったとおり、「じゃあ」と言いかけたAに









道「教えてくれてありがとうな。」




そう



他人から、俺でも自覚のある


可愛いって言われるんやろう、好印象なんやろう


完璧な笑顔を見せると









「え、ああ・・・どういたしまして。」




片言気味に、そう返事をした。





笑顔を見せずに。









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「どうしたん、ミッチー。」

道「・・・ん、別に？」




俺に話しかけてきた友達は


俺の様子に首を傾げて



無意識に顔を傾けていた方を見て


ああ、と納得するような声を上げる。








「A？」

「委員会あんねんて。」

「へー・・・相変わらず仲悪いなあ。」




俺とAは


第三者から見ると、そう見えるんや。









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知らんもんな。




お前が真似してるみたく


俺がAって呼んでんのは





昔仲良かったからやねんで。







Aも、俺の事駿佑って呼んでたからやねんで。









「あいつ、ミッチーに対して図々しいよな。」




こんな、顔とか雰囲気とか


そういうのを感じ取って、上下関係を決める風習何てなかったら


今もそうやったんやろう。









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道「・・・腹立つわ・・・・・・」

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