Fall in love 【短編集】 JW&KJ

カレカノ　　　Ｄａｉｇｏ．Ｎ ページ13

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貴「あんた、お友達の誕生日にはサプライズしたらしいな。」




慣れ親しんだ大吾の家のソファで


携帯片手に、視線を画面のままにそう聞くと


それがどうしたん、と間抜けな返事。




本当の鈍感で言ってるわけでも無い。



むしろ、この私の台詞は、本来彼女の束縛で言うものやけど


そんな意味で言ってるんちゃう、と理解してるレベルには鋭い。







貴「だから付き合ってるんちゃうって言われんねん。」

大「別にあいつん家の猫と家族に会いたかっただけやしー。」

貴「はいはいツンデレバカップル。」







この人は、仲いい友達との関係が、カレカノになりがちや。



鉄パイプみたいに細いあの色黒君とか。


きゅるるんアイドルちゃんとか。


この前大吾が誕生日にサプライズで会いに行っためっちゃいい人とか。




そういう人に対すると


ツンデレなイケメン彼氏みたいな行動するのが問題なんやろな・・・



私の前やとただのじじい系彼氏やのに。









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ピンポーン、とインターホンが鳴る。


A出てー、って言われたから


はいよー、と、とりあえず、中から外の様子が見えるのを覗き込むと





貴「・・・・・・・え？」



何か前、どっかで聞いたことあるシチュエーションがまた、出来上がってて。









貴「・・・・大吾大吾！」

大「んあ？」

貴「あんたの恋人来てる！」

大「はあ？」

貴「正門君！」

大「はあ！？マジで！？」




大吾が私の後ろから


コンタクトつけてへんのか、よく見えへんらしく


壁に手を付けて、私を壁に追い込むようにモニターに顔を近づける。







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貴「ちょ、私隠れるな！」

大「え？何で。」

貴「修羅場になるやん！」

大「何でやねん。」

貴「てのはまあネタで、私いると気遣うやろ？」

大「ええやん。」



ええ？と答えようと振り返ると


大吾は、上の階の部屋に行こうとする私の腕を引っ張って。








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大「彼女やって紹介させんかい。」




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西畑君ハッピーバースデー


そして皆さん成人おめでとう。





完結しました！重岡先生のお話です！


アネモネの熱2 【赤】


(１はこちら アネモネの熱 【赤】 )

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