Fall in love 【短編集】 JW&KJ

１番あったかいもの　　　Ｄａｉｇｏ．Ｎ ページ1

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貴「寒いね。」

大「え、暑い。」




数秒見つめ合って


相手より先に私がスタートダッシュして


ゴールのクーラーのエアコンに走る。







・・・・・・だが


いつもリモコンが置かれてるテーブルには


テレビのリモコンしかない。





はっ！と気付き


私の近くにいない大吾を探すと


大吾はさっきと全く場所が動いておらず


ソファの前で、ニヤニヤとクーラーのリモコンを左右に振っていた。









貴「くっそう・・・！」

大「Aがここにリモコン置いたんやけどな。」




大吾の所に行くまでに助走をつけて


予想通り高く上げてきたリモコンを、ジャンプして取ろうとするけど


ほい、と右によけられて





・・・・・・狭いところで助走つけてジャンプなんてしたもんだから


勢いあまって、その余った勢いは、足からカーペットにかかり



足が後ろに持っていかれ


上半身が、前に倒れる。







前にいるのは


勿論、大吾。








.









大「いったあ。」

貴「ごーめーん。」





大吾の上に、私が乗っかるかたちになる。


・・・・あ、今やったらリモコン取れるんちゃう。



でも手を伸ばすと


そんなの予想の範疇どころか、範疇のど真ん中にあるらしく


手にさえ触れさせず、左右に動かしてよける。







くっそう、と思いつつ


あることに気が付く。








.









貴「あ。」

大「ん？」

貴「・・・・・・あったかいや。」

大「え、俺熱いねんけど？」




容赦なく全体重かけて


大吾の胸に、頭を乗せる。



ぎゃあああ、って大吾の声が聞こえた気がする。気のせい。









大「・・・・・あの、せめて、添い寝式にしませんか。」

貴「これがいい。」

大「折れる・・・・！」




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ああ平和。
なんて平和。

最近切なすぎて。(長編)
反動で。楽しかった。

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