Fall in love 【短編集】 JW&KJ

「ぶす！」　　　Ｄａｉｋｉ．Ｓ ページ4

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重「俺の彼女？ああ、めっちゃアホやで。さっきもちょっとした段差に躓いてたし。あと、めっちゃ寝顔がぶす！」




私の彼氏は


私の事をディスるのが好きだ。







貴「私の彼氏は昔の写真が基本的に事故です。持ってるけど見る？パイナップルみたいなやつ見たことある？」

重「ちょお！何で持ち歩いてんねん！こうなったら俺やってAの寝顔写真あるしな！」

貴「はあ！？盗撮魔！」




それも、本人の前で。








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結局寝顔は、友達にも寝顔を撮ってるってのをドン引きされて


それでもしげは私を弄りたいらしく


私の変顔を見せびらかし始めた。




・・・・まあ、私が自撮りしてしげに送り付けたやつやから


まあまだええんやけどさあ。








重「な？ぶすやろー？」

「ほんま！めっちゃぶすやな！」




はいはい。最高にぶすに撮れたから送り付けたんやっちゅうの。








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重「は？何言ってるんお前。」

「は？」

重「何Aにぶす言うてんの。」

「や！ノリからして言うやろ！」

重「あーまあ確かにな。うん。でも俺以外がAのこと評価するの、めっちゃ腹たつなあ。」




うんうん、と一人で納得したしげは


携帯の電源を消して


私の方にやってくる。









貴「・・・・しげが私を貶す時の心情は何なん？」

重「え、自慢。」

貴「はあ？ぶす自慢してんの？」

重「ちゃうやん。普通、恋人可愛いって自慢するやろ。」

貴「は？可愛い？どっち？」

重「どっちも。」

貴「めんどくさいことしてんなあ・・・」

重「だから、いつも言ってるやん。」








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カシャリ、と音がして目を覚ました。



焦点の会った目は


スマホ越しの、ものすごい笑顔のしげと目が合う。






貴「・・・また寝顔撮ったな。」

重「あははっ！ぶっすー！」

貴「うっざー・・・」

重「可愛い。」




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可愛いからぶすな顔してても可愛い

ぶすだから可愛い


要するに：盲目、バカップル



重岡君で可愛いと言ったらウザ岡！

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