アネモネの熱 【赤】

７．デート前（？） ページ7

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いつもはベストやけど


今日はベージュの大きめのカーディガンにして


萌え袖なんてしてみて



友達に髪巻いて、ハーフアップにしてもらって


最後に昨日買ったピンクのリップを塗った。







・・・・・・張り切ってるって、分かりやすいやろか。








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女友達にどう？って聞いても


やっぱり女同士やから気を使ってんのか、皆「可愛い」としか言わへんから









貴「いた！小瀧！」




チャラく制服を着崩して


しゃがみこんで台本を読み込む小瀧を見つけて


後ろから突っ込むと



はっ！？ってお化け屋敷のお化けに驚かされたみたいに


声をひっくり返して驚く。





いつも頭叩くお返しや。


内心ほくそ笑む。









望「何や、早川か・・・どしたん今日。」

貴「どう！？」

望「しおらしくなって。変。」

貴「変！？どこが！」




くるくる目の前で回ってみせると


分かりやすく小瀧は眉間に皺を寄せる。








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望「もしかしてさ・・・今日先生と買い出し行くから張り切ってるとか言う？」

貴「それ以外に何が理由あるん。」

望「・・・あほや。」




呆れたようにため息をついて



後頭部を掻きながら


立ち上がってどっかに歩いていく。



ちょお！と言いながらついてくと








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望「別に、ええんちゃうの？」



やけに投げやりにそう言った。









望「・・・でも、スカート短すぎてさっき回ったとき中身見えそうやった。」

貴「このど変態！」

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