アネモネの熱 【赤】

６．二人でお出掛け ページ6

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私は比較的皆に好かれてる自信はある。


スクールカーストで言うと、中の中の上くらい。


そこそこ明るいし、仲いいし。




それに加えて、いつも私が先生の事を好き！って言ってるから


気をきかせて・・・というより、からかってそう言ってくれたんやろう。








きっと皆、私がそこまで先生の事が好きやとは思ってない。








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貴「いいな！それ！先生一緒に行きましょう！」

重「ちょ、何でやねん！生徒がやるから意味あるんやんか！」

貴「先生と生徒の仲を深めるのも重要ですって。」





そうしてる間に


文化祭実行委員の女の子が


じゃ、決まりなー、って言って


私の隣に先生の名前を書く。





先生はもう何も反論しなくて。









先生の方を見ると


手で何かを隠すようにしながら


ぼーっと、何かを見ていた。




でもすぐに手を下ろすと


私が見つめてるのに、目が合って気付いて


何やねん、といつも通り笑った。








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ラッキー、と満足してると


また、前からぺしっと頭を叩かれる。



今度は手で。








貴「何やねん小瀧。」

望「ニヤニヤすんなや。」

貴「ええやんか。だって実質デートやで？」

望「ただの買い出しな。浮かれて事故とか起こすなや？」

貴「・・・どしたん。やけに棘棘しくない？」

望「はっ・・・？」

貴「そういえば小瀧、何か言いかけてたけど何？」





そう聞くと


しれーっと冷たい目で見られて



何か変な事言ったっけ？と思うと


またぺしっと頭を叩かれた。

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