３３．デートしよっか ページ33
.
唇を噛みしめて
俯いた私に、先生は
重「早川。」
確かに、私の名前を呼んだ。
.
重「デート、しよっか。」
.
.
.
貴「何がデートですか！ただの校内の自販機じゃないですか！」
重「はあ！？2人でどっか出かけてるんやから、十分やろ！」
貴「せめて何か奢ってください！私ココアがいい！」
重「また甘ったるいのを・・・」
そう言いながら、自販機に手を付けて
ちゃりんちゃりんと小銭を入れて
はいよ、とココアを渡してくれた。
先生は、コーヒー。
自販機の近くのベンチに2人並んで座ると
いつも放課後サッカー部が使ってる、グラウンドが見えた。
.
重「聞きたい？」
貴「聞きたいけど私からは聞きません。」
重「そう来たかあ。」
ははって笑いながら
1口コーヒーを含む。
先生は何でここに連れてきたの？
・・・・・教えようと思ったから。
ううん違う。きっと私が泣きそうだったからや。
重「流星が俺の事ぺらぺら喋ったみたいやな。」
貴「先生のこと、クズって言ってました。」
重「ちょっと待って！クズ『やった』な！そこ間違えんといてや！？」
貴「あと、サッカー部やったって。」
重「そんだけ？」
貴「流星さんが言ったのは、そこまでです。」
へえ、と言った時の先生の表情は
何だかぼんやりとした
笑顔でも真顔でも、何でもない表情やった。
３４．大っ嫌い→←３２．欲しいものは、形のない、難しいものばかり
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 513人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こまち*°(プロフ) - 桜翔さんの重岡先生、最高です！だいすきです、またあの重岡先生を見れるのも楽しみにしてます！ (2016年11月21日 17時) (
レス) id: 4a1c8564fe (このIDを非表示/違反報告)
のんのん★ - おもしろいです。頑張って下さい！ (2016年10月8日 13時) (レス) id: 14370819a9 (このIDを非表示/違反報告)
流れな星 - 重岡くんメイン嬉しいです！最後まで楽しませていただきます！頑張って下さい☆ (2016年9月24日 16時) (レス) id: 6ec4e38795 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜翔
| 作成日時：2016年9月23日 21時
