アネモネの熱 【赤】

２４．視線の先 ページ24

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１日目はあれから先生に会えないまま


「好きです」、なんてのも言えないまま



だらだらと、２日目になった。






今日も友達がメイクしてくれた。


今日は綺麗目、って言って大人っぽく


髪型もオシャレにやってくれて



巻かれた髪を指にくるくる巻き付けながら


劇本番だから、張り切って指示出してる先生を見つめてた。








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私は裏方ですらも出なくて


準備と片づけだけ手伝えばいいから



準備して、皆で円陣をしてからは


邪魔にならないように劇を見ようと、体育館の１番後ろにいた。




先生どこいっただろ。


裏にいるのかな。でもさっきいなかった。





劇が始まってからもキョロキョロしてると









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流「早川ちゃん。」







貴「・・・・流星さん。」




一瞬、


先生だと思った。





先生と流星さん。二人とも、声にクセがあるから


ハヤカワ、のアクセントの入れる場所とかが一緒で


暗いからか、求めてるからか


やけに似て聞こえた。




やっほ、と流星さんが返事する。


・・・・やっぱ、全然似てへん。









流「望、いつ出るん？」

貴「さあ・・・全然練習見せてくれへんかったんで。」

流「あ、出てきた。似合ってるやん。あのローマ衣装・・・ふふ。」

貴「笑ったげないでくださいよ。」




流星さんがそう言って


私はようやく舞台の方を見た。



へえ、ロミオ役の男子、演劇部って言ってたっけ。


めっちゃうまい。









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流「早川ちゃん、望の事も見たってや。」

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