アネモネの熱 【赤】

１７．準備期間 ページ17

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文化祭の準備が、本格的になってきて


教室の中や廊下が、小道具とかで溢れてくる。







「正直さ、準備が一番楽しくない？」


分かるー！って話しながら


看板を塗るのを手伝いながら


顔に絵具がついたりして、友達と笑いあう。






授業が何個か潰れて準備の時間にあてられるのと


生徒の想像力、創造力を育てるのが目的だから


先生はあんまり口を出さないので


たまに見回りに来るのに会うだけ。






だから会えた時には







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貴「先生！好きです！」

重「はいはい。」



人目も憚らず


伝わるように大きい声で言う。







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「ああジュリエット。出来るものなら君を連れ去りたい。君だけを愛してる！」







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貴「あー先生に言われたい。あ、逆に私が言う？」

望「何してんねん。」

貴「げっ・・・」




教室の扉を少し開けて


劇の練習を覗き見ていると


いきなり後ろから声をかけられて、肩が跳ねる。


振り返ると、台本持った、Tシャツ姿の小瀧。



距離が近いから、かなり見上げなきゃいけない。


でかすぎんねん。








貴「いやー皆さん調子はどうかなーって。」

望「キャストじゃないやつはさあ行ったいった。」

貴「ええやんケチ。」



小瀧は、絶対に練習してるとこ見せてくれない。


恥ずかしいんだとさ。







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貴「てか小瀧何役やっけ。」

望「パリス。」

貴「誰やねん。」

望「それもう何回言った！？本番のお楽しみー！」




そういうと、私の背中をグイグイ押して


また戻ってくると思ったらしく、友達のとこに「こいつ頼むわ。」とまで言う。




そんなに嫌かよ。


・・・・・・後で小瀧の役ぐぐってやる。







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お久しぶりです。
テストでした。ごめんなさい。


明日新作公開するので、楽しみにしておいてください( *´艸`)

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