12.bitter ページ12
.
確かに好きになった瞬間は
先生はひきつった笑顔をしてたけど
だからといって、そんなつらそうな表情が好きなんてわけではない。
.
貴「何であの時、先生は笑顔ひきつらせたんですか?」
重「・・・・」
貴「何でAって呼んだんですか。」
重「・・・・」
貴「・・・・・『Aさん』って人でもいるんですか。」
色々考えてみた結果
「A」って名前の人がいるんじゃないか
その人の事が嫌いなんじゃないか
その人に私が重なったんじゃないか
・・・・・って考えて。
でもだとしたら
何で「A」なんて呼ぶの。
・・・・・愛おしそうな顔をしたの。
.
じっと見つめると
深刻そうな顔をしてた先生が
ふっと空を仰いで
次私に顔を見せた時には
いつもの私をからかう笑顔やった。
重「何探偵ごっこなんてしてんねん。」
いつもならここで
でこぴんか何かされるとこなのに
先生はその言葉だけ言って立ち上がる。
・・・・私に触れないようにしたみたいに見えて
追及するな、って言われてる気分になって。
何だかやりきれない気分で
カフェモカを吸い込む。
.
.
.
重「『A』は、俺の好きな子。」
やけに、苦い。
513人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こまち*°(プロフ) - 桜翔さんの重岡先生、最高です!だいすきです、またあの重岡先生を見れるのも楽しみにしてます! (2016年11月21日 17時) (レス) id: 4a1c8564fe (このIDを非表示/違反報告)
のんのん★ - おもしろいです。頑張って下さい! (2016年10月8日 13時) (レス) id: 14370819a9 (このIDを非表示/違反報告)
流れな星 - 重岡くんメイン嬉しいです!最後まで楽しませていただきます!頑張って下さい☆ (2016年9月24日 16時) (レス) id: 6ec4e38795 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜翔 | 作成日時:2016年9月23日 21時