３９．本音 ページ40
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舞「・・・お待たせ。」
重「ううん。今来たとこ。」
そっか、とだけ答えて
俺の正面の椅子に座る。
その時、視線がテーブルの上に動いたから
きっと、グラスから滴る水に気付いて
・・・嘘やと、分かったんやろう。
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重「ごめん。」
舞「・・・何が？」
重「怒鳴って。嘘ついて。傷つけて。」
舞「・・・うん。」
重「ごめん、俺Aが好きや。」
俯いた顔を
更に下に向ける。
しってるよ、と口が動いた。
声は聞こえへんかった。
それに俺も、うん、そうやと思った、と答えた。
俺がした行為は酷やろうか。
それとも今更やろうか。
ならいっそ。
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舞「・・・名前間違えられた時くらいから、違和感感じてた。」
重「結構前やん。」
舞「でもその時Aちゃん中学生でしょ？正直、私が大毅の好みなのは男子の中の会話とかで分かってたし、その努力もした。だから自信があったの。」
重「中学生も高校生も大人も変わらん、って元カノに言われたけど。」
舞「やっぱ違うよ。校則も緩めだし、制服も紺一色のセーラーから可愛いブレザーになって、メイクもするし。」
重「・・・うん。」
舞「大毅がショーウインドウに映ったネックレスを興味ありげに見てた日の後にAちゃん見たらそのネックレスをしてたり。」
重「中学卒業祝いにあげてん。」
舞「それがまずおかしいよ。・・・でも彼女は私だって言い聞かせてたら、Aちゃんに間近で会って。もうほんと綺麗になってて・・・ほんっと自信なくなった！」
重「舞も綺麗やと思うけど。」
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舞「大毅、どうして私の告白受けてくれたの？」
重「・・・・フリーやったし、好みやし、一緒にいて楽な子やったから。」
舞「・・・一緒にいて、“楽しい”じゃないんだね。」
そう言って舞は
自嘲気味に
泣くのを我慢するように笑った、
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ゆりあ(プロフ) - 流れな星さんのコメントを読んで、もう一度読み直して気づいた、4人の嘘。初めから仄めかされていたのですね．．．個人的には、あの｢嘘｣について書かれた、オープニングとも、エンディングともなっている部分が一番好きです。 (2018年4月17日 7時) (
レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 構成もしっかりしていて、この番外編で紐解かれていく事実に、切なくも暖かくなりました。読んでいて全く飽きなくて、楽しくて、愛しくて、凄くいい時間を過ごせました。素敵な作品、ありがとうございます。これからも、ご活躍を期待しています。頑張ってください！ (2018年4月17日 7時) (レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
うどん♪ - 面白かったです。小説の才能?みたいなのあると思います。終始すごいなあ面白いという言葉しか出てきませんでした。また、西畑君の良かったら書いてください。待ってます。(｀・ω・´) (2016年12月26日 15時) (レス) id: 3749327067 (このIDを非表示/違反報告)
流れな星 - よかった当たってた！桜翔さんの作品、大好きなんです。またいつか、西畑くんのお話書いてください！(#^^#) (2016年9月3日 16時) (レス) id: 6ec4e38795 (このIDを非表示/違反報告)
桜翔(プロフ) - 流れな星さん» 大正解です。笑 ありがとうございます。これからも頑張ります！ (2016年8月31日 12時) (レス) id: ea31aed9ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜翔
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2016年7月16日 22時
