１６．不思議な気持ち ページ17
.
貴「・・・だいちゃん、お酒くさい。」
重「うっそ一杯しか飲んでへんねんけど・・・あそっか、志田さんとこどっちも飲まへんもんな。」
今日は、どうしても断れなくて
サークルの飲み会を顔だけ出して
先輩たちが酔って満足したのを確認して
Aを迎えに行った。
そこには、舞もおったけど。
.
舞『あっ・・・しげ、幼馴染ちゃんの？』
重『そうそう。送ってあげれんでごめんな？』
舞『ううん。どうせ先輩の介抱しなきゃだろうし。じゃあね。』
重『ばいばい。・・・一人で帰ったらあかんで？』
舞『あはっ！うん。ばいばい。』
あっさりしてるどころか
むしろ気使ってくれて
笑顔で送り出してくれて
やっぱ、良い子やなって、思った。
.
.
貴「・・・だいちゃん？」
重「え？」
貴「何ニヤニヤしてんの。彼女出来た？」
お酒の匂いがほんとに苦手ならしく
鼻をつまんで顔をしかめさせて
そのせいで若干籠った声で、そう聞く。
何で分かるんや。
幼馴染の性か。
.
重「まあ、そんなとこ。」
貴「・・・・え、だいちゃん、彼女できたん？」
重「そう。」
貴「・・・・へえ。」
そうとだけ反応して
顔を、マフラーに埋めた。
最近は寒くなってきたから
Aはマフラーを巻いてる。
俺が数年前にプレゼントしたやつ。
赤チェックの。
おかんには、「子供っぽすぎるわ！」って言われてしまったやつ。
でもAは笑って「ありがとう」って言って
それから毎年、冬は毎日つけてる。
.
貴「何か、萎えるわー。」
重「何でやねん！」
貴「あは。嘘。」
それが俺は
何となく、くすぐったかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 523人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ジャニーズ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆりあ(プロフ) - 流れな星さんのコメントを読んで、もう一度読み直して気づいた、4人の嘘。初めから仄めかされていたのですね．．．個人的には、あの｢嘘｣について書かれた、オープニングとも、エンディングともなっている部分が一番好きです。 (2018年4月17日 7時) (
レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 構成もしっかりしていて、この番外編で紐解かれていく事実に、切なくも暖かくなりました。読んでいて全く飽きなくて、楽しくて、愛しくて、凄くいい時間を過ごせました。素敵な作品、ありがとうございます。これからも、ご活躍を期待しています。頑張ってください！ (2018年4月17日 7時) (レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
うどん♪ - 面白かったです。小説の才能?みたいなのあると思います。終始すごいなあ面白いという言葉しか出てきませんでした。また、西畑君の良かったら書いてください。待ってます。(｀・ω・´) (2016年12月26日 15時) (レス) id: 3749327067 (このIDを非表示/違反報告)
流れな星 - よかった当たってた！桜翔さんの作品、大好きなんです。またいつか、西畑くんのお話書いてください！(#^^#) (2016年9月3日 16時) (レス) id: 6ec4e38795 (このIDを非表示/違反報告)
桜翔(プロフ) - 流れな星さん» 大正解です。笑 ありがとうございます。これからも頑張ります！ (2016年8月31日 12時) (レス) id: ea31aed9ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜翔
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2016年7月16日 22時
