１１．コイバナ ページ12
.
重「A。」
貴「・・・ほんまに、来た。」
重「何で嘘つくねん。」
Aの塾が終わるっていう時間に行くと
ちょっと早めに終わったんか
出口で鞄を床に置いて待つAを見つける。
Aは来るかどうかそわそわしてたらしく
ずっときょろきょろしてたから
すぐに目が合って
教科書やら参考書が入ってるんか
やけにぱんっぱんの鞄を重そうに持ち上げるから
勉強終わりに大変そうやから
それを貰う。
.
貴「え？」
重「重いやろ？」
貴「・・・・・ありがとう。」
目をくしゃっとさせて笑って
少し軽やかに走って、俺の横に来る。
.
貴「・・・ふふっ。何か、女慣れしてる。」
重「はあ！？」
貴「だいちゃんモテるもんな。彼女もおるし。」
重「別にいっぱいおるわけちゃうし。こないだ別れたし。」
貴「えっ・・・そう、なんや。」
あ、気使わせてしまったやろか。
少し目を伏せて
表情が見えなくなるから
心配して、顔を覗き込もうとすると
その前に、ぱっと顔を上げる。
その顔は・・・・・笑顔で。
ほっと、安心した。
.
貴「美人さんやったのに。」
重「まあ、好みやったけど。」
貴「へえ。ああいう、綺麗めな人が好きなんや。」
重「おっ！恋バナとか粋がりやがって。」
髪をぐしゃぐしゃってしてやると
「きゃー！やめてー！」なんて言って
少し背伸びをして
俺の髪を同じようにぐしゃぐしゃっとする。
重「うわやめろや！」
貴「仕返しー！どうせセットなんてしてへんやろ！」
重「それでも寝癖くらいは直しとるわ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 523人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ジャニーズ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆりあ(プロフ) - 流れな星さんのコメントを読んで、もう一度読み直して気づいた、4人の嘘。初めから仄めかされていたのですね．．．個人的には、あの｢嘘｣について書かれた、オープニングとも、エンディングともなっている部分が一番好きです。 (2018年4月17日 7時) (
レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 構成もしっかりしていて、この番外編で紐解かれていく事実に、切なくも暖かくなりました。読んでいて全く飽きなくて、楽しくて、愛しくて、凄くいい時間を過ごせました。素敵な作品、ありがとうございます。これからも、ご活躍を期待しています。頑張ってください！ (2018年4月17日 7時) (レス) id: 45a22d77c5 (このIDを非表示/違反報告)
うどん♪ - 面白かったです。小説の才能?みたいなのあると思います。終始すごいなあ面白いという言葉しか出てきませんでした。また、西畑君の良かったら書いてください。待ってます。(｀・ω・´) (2016年12月26日 15時) (レス) id: 3749327067 (このIDを非表示/違反報告)
流れな星 - よかった当たってた！桜翔さんの作品、大好きなんです。またいつか、西畑くんのお話書いてください！(#^^#) (2016年9月3日 16時) (レス) id: 6ec4e38795 (このIDを非表示/違反報告)
桜翔(プロフ) - 流れな星さん» 大正解です。笑 ありがとうございます。これからも頑張ります！ (2016年8月31日 12時) (レス) id: ea31aed9ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜翔
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2016年7月16日 22時
