Love with you 【短編集】 JW&KJ

第１ボタン　　　Ｔｏｍｏｈｉｒｏ．Ｋ ページ7

.(まま様、リク)








智「卒業おめでと、A！」


貴「・・・智洋こそ、卒業おめでとう。」







智洋は、お隣さん。







赤ちゃんのころからずっと







幼稚園も小学校も中学も高校もずーっと一緒だった幼馴染。







そして、今日は卒業式。








.







智「やーもうAと同じ学校通わへんとか、変な感じ。」


貴「・・・せやね。」







３年間着て、少しよれている学ラン。







その学ランは、







第２ボタンだけ無い。








.








貴「・・・１番に、彼女さんにあげたん？」







指をさしながらそう言うと







照れる様に、「ふふ。」と笑いながら頷く。







智洋には彼女がいる。







私とは全然違う、素直ですごく可愛い子。








.







.








貴「・・・私にボタン頂戴よ。価値ありそうやし。」







そんな私に、智洋は「素直やないな〜。」と笑う。







そう。同じ事をお願いするだけでもこんなに違うの。







.








そんな子に私は







敵う訳が無かった。








.








ねえ、気付いてた？







皆が『神ちゃん』って呼ぶ中







私だけ『智洋』って呼んでた事。







特別だと思いたかった。







でもそんな特別、すぐに彼女さんにとられちゃった。







.








智「はい。」







そう言いながらいきなり差し出された手。







受け取ると、それは校章のかかれたボタン。







智洋の学ランを見てみると







１番上のボタンが無くなっていた。








.







.








智「Aも大切な子やからな。だから、１番上のを差し上げよう。」







・・・ドヤ顔やし。うっざ。







知ってる？第１ボタンの意味。







でもそれも、智洋にとって特別なら







・・・・それでもいいや、って思えてきた。








.








第１ボタンの意味は『親友』。







私達の関係も、きっと







一生それ以上でもそれ以下でも無い。




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書いてる順番は、思いついた順番です。
リクエストして下さった方！いつか書きますのでまって下さい！！

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