Love with you 【短編集】 JW&KJ

執事９　　　Ｔｏｍａ．Ｋ ページ23

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柊真は、今は隣に居ない。







お父さんの仕事について行く、って言って







玄関まで見送って、「いってらっしゃい。」って言ったら







「いってきます。」と笑顔で返して







そのまま、帰ってこない。







他の執事やお父さんにも、柊真は？って聞いたけど







皆、口を濁すだけ。







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こうして、２年。







「つまらない」って言葉じゃ足りない。







見る物全てが無彩色に見える。








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・・・柊真、私今日、お見合いだよ？







今まで婚約者候補を蹴ってきたの誰よ。







何度も「つり合う人になる。」って言ったくせに。








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貴「・・・とーま。」








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柊「・・・何？A。」







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貴「本当、柊真は、いつも唐突なんだよ・・・・」







目の前にいる柊真は、今までの格好と全然違う。







やけに良いスーツを着て







ワックスで見た事のない髪型になって







でも変わらない、私を見て少し意地悪に笑う顔。








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柊「どうも、お見合いの相手の金内柊真です。」


貴「・・・知ってるわ・・・・」


柊「ちょめでたいんやから泣かんといてよ！ちゃんと正々堂々と結婚出来るようになってんで。」


貴「・・・いきなりいなくなんな！どんな気持ちだったと思ってんの！」


柊「ごめんって。秘密にしてたかったから。」







涙腺崩壊。顔面崩壊。







でもそんな事、柊真の前では今更。







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貴「＿＿＿＿＿＿＿」


柊「そこ、そう言うんや。」


貴「いってらっしゃいって送って帰って来なかった人に言うんだからそうでしょ！」


柊「・・・ま、それもそうやな。」








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『＿＿＿＿』








柊真の言葉を聞いて、跳びつくように抱きつき







柊真が「痛い！」と悲鳴をあげるくらい、きつく抱き締める。







ずっと感じたかった。







柊真の体温も肌の感触も抱きしめる強さも全て。








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『ただいま。』








・・・・おかえりなさい、柊真。





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執事完結させちゃいました！


これからも普通にとーま君の作品は書くつもりなので、そこの所、よろしくお願いします。

帰り道　　　Ｓｈｏ．Ｈ→←邪魔　　　Ｄａｉｇｏ．Ｎ×Ｒｅｎ．Ｎ

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