電車 Ｓｈｏ．Ｈ ページ19
.(梨々子様、リク)
毎日登校時に乗っている電車。
本当は女性専用車両に乗りたかったけど
駆け込み乗車で乗った車両は、まさかの普通車両。
.
貴「・・・ひっ。」
お尻に手の感触。ヤバイ。痴漢や。
視線を少しずらして後ろを見ると
４０代くらいのオジサンが、ニヤニヤした顔をコッチに向けていた。
やだ。怖い。気持ち悪い。
早く駅について、と目を瞑ると
パン！と乾いた音が聞こえた。
.
「おっちゃん万引きやー。」
貴「・・・それを言うなら痴漢やと思う。」
「あ、ホンマや。」
思わずツッコんでしまったけど、何が起こったのか分からなくて
後ろを振り向くと、手を押さえたさっきのオジサンがいた。
あ、もしかして、助けてくれた？
そう思ってさっきの人を見上げると、よく見るとクラスメイトで。
.
貴「・・・平野くん。」
紫「何かあのおっちゃんしてんなって思っててんけど。全然気付いてあげれんくて、ごめん。」
貴「ううん・・・ありがと。」
「いいえー。」とニッコリ笑う。
ちょうどそのタイミングで駅についたみたいで
電車の中に一気に人が入ってきて
私達はどんどん中に押し込まれていき
とうとう反対側の扉の前まで追いやられ
平野くんが私を壁に追いやる形になった。
.
紫「ご、ごめん！」
そう言って必死に離れようとするけど
本当にぎゅうぎゅうまで押しこまれてるから無理で
全力で触れないように壁についた腕はぷるぷる震えている。
.
貴「・・・平野くんなら、別にいいよ？」
紫「いや、それやったらさっきのおっちゃんと同じになってしまう！」
いや、絶対ならないやろ。
そんな事思いつつ、さすが、と思って笑ってしまう。
紫「こっち笑ってる暇無いけどな。」
貴「ごめんって。」
そうしてるうちに駅について
押しだされるようにして、電車から出る。
離れるのが何となく残念と思うのは、何で？
.
貴「ねえ！平野くん！」
紫「ん？」
貴「今度、お礼に何か奢らせて？」
紫「んー。」
「じゃ、今から行こ？」
そう言って、さっきは指１本も触れようとしなかった癖に
ニコッと微笑み、私の手を掴んで走り出した。
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小瀧のんすけ(プロフ) - 初めまして！いつも短編集見てます！ 望と喧嘩するお話がみたいです！お願いします！ (2015年5月7日 23時) (
レス) id: 8f0da098b2 (このIDを非表示/違反報告)
ぱみゅ - 超特急ってぐるーぷの『ぱにぱに』 からの『くらくら』のながれの小説みたい!!!!ぱにぱにはようつべにあるから聞いてみて!!! (2015年5月7日 19時) (レス) id: c70a65fa5f (このIDを非表示/違反報告)
サラ(プロフ) - KAT-TUNの春夏秋冬、僕らの街で、ONE DROPはすごくいい歌詞だと思います(*^_^*) (2015年5月6日 22時) (レス) id: bef2a80425 (このIDを非表示/違反報告)
まー* - WESTじゃないけど､嵐の『one love』とかいいと思います!! (2015年5月6日 18時) (レス) id: b91b5777d5 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 私的にオススメの歌は、よく小説にされてるCriminalなんかがいいと思います^_^ (2015年5月6日 12時) (レス) id: be943d4b6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜翔
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2015年3月12日 18時
