43話 黄苑なヤツ ページ44
周りを見渡し最初よりも減った志願兵を見る
「一気に居なくなったなぁ」
『そりゃあ、あんなに居た志願兵達の中で1.050人しか合格出来ないからな、少なく感じるさ』
「そうやな…てか、ゾムほぼ合ってたな」
「やろ?だから言ったやん1.000人ぐらいやって」
話し合う中でロボロがふっと思い出した様にゾムが言っていた事を話すと言われた本人は得意げに笑った
「ん?どう言う事や?」
『コネシマと会う前にゾムが今年の合格者数は1.000人ぐらいだと言ってな、まさか本当になるとは私もロボロも思わなかったから驚いたんだ』
「へー!お前、凄いなぁ!」
「こんなん朝飯前やで!」
あの時居なかったコネシマにラルドが事の発端を話すとコネシマは感心した様にゾムを褒め、続けて話そうとした時、声が掛かる
「いや、ホンm「ちょ!?なんでコネシマがここにおるん!?」あ?…ってシャオロン!?お前こそなんでおんねん!」
「「『?』」」
黄色のオーバーオールを着て豚のピンを付けたニット帽を被る男が話しかけて来た、どうやら彼はコネシマの知り合いの様だ
「俺が聞いてんだよ!お前が軍人って何考えてるん?」
「うっさいわボケェ!お前こそ軍人ってガラじゃないやろ!」
「なんやと!?」
「やるんか!?」
会って早々に言い合う2人
そんな彼等について行けないラルド達は間に入る事にした
尚、1名面白そうと考えてるが
『2人共、一旦落ち着け』
「そうやで、そんな大声出したらアカンやろ」
「それにコネシマ、コイツ誰?」
「!」
コネシマ達の間に割って入り言い合いを止める3人、その時何故かニット帽の彼は驚いた表情でラルドを見る
「あぁ、コイツはシャオロン昔からの腐れe「コネシマお前!なんで女の子と一緒におるんや!?」おい!被せんなや!」
「そんなの知らんわ!コネシマなんかが女の子とおるなんて」
「なんかってなんやねん!!」
「お前なんて、なんかで十分や!」
「シャオロンお前ぇ!!」
コネシマから彼の事を聞き、シャオロンと言う名前だと分かったが言い合いは止まらず寧ろ先程よりも激しくなった様に感じる
「…なぁ、どないする?」
『んーそうだな…なんだか私が入って、もっと悪くなった様な…』
「プッ、このまま見てよ」
「それはアカンやろ」
『あぁ、止めないと駄目だ』
「えー…しゃーないな、ラルド水待っとる?」
『持ってるが』
「なら、それちょーだい?」
『…何に使うんだ?』
「んふふ、見てな」
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作者名:°.雨の子.° | 作成日時:2019年10月2日 11時