世界は箱庭 (ページ32)

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27話ページ32

『つまり、円堂君の擬音語だらけの話を纏めるとゴーストロックは視覚と聴覚に訴える催眠術だったんだよ』
「催眠術！」
「だからキャプテンゴロゴロドッカーンって」
「円堂君はあの大声で止まれと言う暗示を打ち消したんです」

円堂がゴーストロックの正体を見破った事により雷門イレブンは活気付く
そんな仲間達の中で1人、尾刈斗中のゴールを見遣る人物がいた

『後は気付くだけだよ…豪炎寺君…』

＿＿＿＿
呪いの事を分かったが時間は刻一刻と迫る

「俺達の反撃はこれからだ！」

円堂はキャッチしたボールを少林へと蹴り渡すと同時にFWに回す様、指示を出した
しかし受け取った少林は染岡へパスする事に不満を漏らすが…

「あいつを信じろ少林！あの監督が言う様に俺達はまだまだ弱小チームだ…だから、1人1人の力を合わせなくちゃ強くなれない…俺達の1点は全員で取る1点なんだ！！」

その声は仲間達の胸にストンと落ちる
バラバラだった想いが一つになったのをAは感じた

「さぁ！行こうぜ皆！！」

円堂の掛け声に雷門イレブンは相手ゴールへと上がって行く
走り出した少林は染岡へとパスを出す、自分にボールが来るとは思わなかった染岡は驚きを顔に浮かべ渡して来た相手を見ると''任せました"とばかりに笑顔を浮かべていた
その気持ちを受け取った染岡はドリブルで敵に切り込んでいくしかし、鉈のゆがむ空間が待ち受けている

「くっ」
「…そうか」

染岡に並んだ豪炎寺が何かに気付く

「奴の手を見るな、あれも催眠術だ！」
「！」
「平行感覚を失いシュートが弱くなるぞ」
「お前、ずっとそれを探っていたのか？！」

ゆがむ空間の原理が分かり注意を促す
そんな豪炎寺に点を入れる事しか考えてなかった染岡は自分の考えを悔やむ

「豪炎寺ぃ！！」

豪炎寺の名前を読んだ染岡はゴールから少し離れた所でドラゴンクラッシュを放つ
ゴールを狙ってのシュートかと思いきや青い炎を纏ったボールは上へと昇っていく

「あれはパスだ！」
「ファイアトルネード！！」

青い龍はファイアトルネードによってその身体を赤く燃やしながらゴールへ向かい…

ピィィーー！！

[豪炎寺の強烈なシュートによってキーパーごとゴール！！同点！雷門中同点に追い付きましたぁ！！]

＿＿＿＿
「空中からならキーパーは見えません、それに２つの必殺技により嘗てないパワーを生み出した…これをドラゴントルネードとなz『吹っ切れたみたいで良かったよ』ちょっと、雅君！！」