14.向こうの結界にいても壊せばいいんだ ページ15
弑揺「...ん!?」
ヤバイ、何か来る。あーあ、慈雨が中々出て来れない時に来ないでほしいよ...青翔は教会にいると思うから大丈夫か。
木から飛び降り急いで向かう。
「どーもこーも先手打たれましたネ」
信乃「じーちゃん!先生!」
「私や蜑崎神父などかなわない相手です。いや見事というか神技というか...教会を含むこの森全体が五ヶ所の守からなる結界完全に外から閉じ込められちゃって♡」
信乃/荘介/浜路(この役立たず...)
弑揺「信乃ーーー!!」
弑揺が走って来た。
信乃「弑揺!え、お前どっから」
弑揺「あー実は教会の裏の木にいたんだよ」
そんな近くに...心配して損した...
「ついでにいらっしゃったようですよ。例の出迎えの方々が」
狐のお面を被った人がいた。
いや...アレ人...?じゃないよな。
「犬塚信乃、犬鳴弑揺、犬川荘介。主の命によって迎えに来た。今すぐ出立の用意を」
信乃/弑揺/荘介(―――っていうか何でキツネ!?コレと一緒に歩くの嫌だなぁ)
一人の狐が笑う。
「...成程。二つで一つの命か一人は犬畜生とはな。しかもただの黒豹じゃない動物も」
弑揺「なっ!?」
信乃「何だと!?このキツネ野郎!!」
荘介「弑揺、信乃!!」
掴みかかりそうになる二人を止める。
「おお、こちらの二人の子供は我らと同じ」
「お主らは何と共にした?」
「臭う、臭うぞ」
荘介「これが教会本部のお出迎えとは到底思えませんね」
「お主それと共に時を止めたな。何故なら我らも時とは無縁」
「その姿のままでお主はそれと共に行き続ける」
狐が指をさして来る。
「主が知りたがっている。それは"何か"と―――何故お主達はそのようにして生きるかと」
「だから迎えに来た。さぁ」
信乃/弑揺「ケッ」
二人は笑う。
弑揺「お前らゴチャゴチャとうるせえなあ」
信乃「コレが何か知りたいって?」
弑揺「いいぜ、教えてあげるよ」
信乃「なあ?"村雨"」
弑揺「ねえ?"慈雨"」
信乃は腕から、弑揺は掌から出てくる。
「向こうの結界の中だと言ったのに...何てムチャな...」
村雨/慈雨「キシャアアアアア」
荘介「あ、よかったですね。壊れたみたいですよ?結界。―――さて朝食の支度が途中でした」
浜路「アラいけない!お茶っ葉放置したままだったわ」
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ルイナ(プロフ) - 八犬伝大好きです!続き楽しみにしてます!この作品のオリキャラももすごく好きです!続きが見れたらいいなと思います!これからも頑張って下さい! (2018年6月23日 23時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)
宇津(プロフ) - Teke Raさん» ありがとうございます!頑張りますねー! (2016年9月9日 7時) (レス) id: 5af3d71995 (このIDを非表示/違反報告)
Teke Ra(プロフ) - 私は八犬伝が好きです!要や現八や毛野さんが好きで出来たら絡ませてほしいです!更新楽しみにしてますね!!! (2016年9月9日 1時) (レス) id: 8e388015a4 (このIDを非表示/違反報告)
宇津(プロフ) - ミスウェル・ブラッティーネさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2016年8月7日 11時) (レス) id: 5af3d71995 (このIDを非表示/違反報告)
ミスウェル・ブラッティーネ - 初めまして。続き楽しみにしてます。頑張ってください! (2016年8月7日 11時) (レス) id: 77869ffd6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宇津 | 作成日時:2016年7月13日 1時