. ページ8
明日もお互い仕事だから康二くんは終電で帰ってしまって、駅まで見送った後、イヤホンをつけて音楽を聴きながら家まで帰る。
ピコンとスマホに通知が来てメールを開けば、『イヤホン外してみて』と康二くんから送られていて、つけていたイヤホンを取って適当に結び、ポケットに閉まった。
________
康「…最近感動した話かー。あ。感動かどうか分からんけど、いつもどっか行く時イヤホンつけて出掛けんねん。出勤の時とか」
蓮「うん。俺も同じ」
康「で、たまたまイヤホン忘れた時があって。耳が寂しいなーって歩いててんけど、すっごい日常的な音が耳に響いてさ」
蓮「例えば？」
康「通りすがる人の足音とか会話とか。電車の音とか、風で木の葉っぱが揺れる音とか聞こえてきて、たまにはイヤホンせずに外の音聞くのもありやなーって思った」
________
さっき一緒にいた時、康二くんはそう言ってどこに感動したのか理由は言わなかったけど。
康二くんのことを考えながら外の音に耳を澄ませてゆっくりと家路に着くことにした。
もう深夜。人は歩いていなくて、自分の足音が聞こえる。
車の音、風の音、室外機の音、やっぱり風の音。
何気ない普通の音でも全部が綺麗な音色に聞こえて。
こんなとこに花咲いてたんだ、なんて柄にもないことを思ったりもして。
康二くんに『言いたいことすごい分かる』と返信したら、『良かった』と返信が来た。
蓮「…多分。康二くんが教えてくれたからだよ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 430人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shizuku(プロフ) - スーさん» コメントありがとうございます。更新頑張ります…！ (2021年2月15日 10時) (
レス) id: df0ce6bfef (このIDを非表示/違反報告)
スー - 続きが気になります…！！応援してますので、更新頑張ってください！ (2021年2月15日 5時) (レス) id: 8ab2b29f53 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：shizuku | 作成日時：2021年2月15日 0時
