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ステージに向かう廊下で､私は自分に向けられる視線に気づいた｡それを辿ると､ロンジュニヒョンだった｡いつになく真剣な眼差しでジッと見つめてくる｡
『…ロンジュニヒョン､あの､なにか？』
RJ「……ボタン､留めてたじゃん｡なんで開いてんの？」
『…あぁ｡こっちが本来の着方なんですけど､チソンが本番までは留めてなっていうので…』
RJ「…カメラワーク次第では､見えるよ｡つか､ヒュリが屈んだら見える｡こうして上から見る分には上手い具合に見えないけど」
『…ロンジュニヒョンも､ピョンテ』
RJ「…未成年に言われたら捕まるんだけど」
『…おまわりさーん､この人でーす』
そうふざけて呼ぶと､チョンロがやって来る｡彼は目立って愛情表現はしないけど本当は､好いてくれている｡私の変化によく気付くのは彼だ｡周りに気を配れて､さりげなく助けてくれたりもする｡だけど､何気にボディータッチが多い一人でもある｡
CL「ファン･ロンジュンさんですね？ちょっと署までご同行願いたいんですけども」
RJ「…違います｡僕は､ロンジュンじゃないです」
『…ロンジュニヒョン､往生際が悪いですよ』
こんな風に､変な茶番をやっていられるのも少しだけ｡彼女の代わりという苦しさから解放されるのは嬉しいけれど､もう二度と彼らに会えないと思うと寂しい｡きっと､彼女の代わりだった私が表舞台に立てることはないだろうから｡
はぁ､と小さくため息を吐くとジェノヒョンは目敏く声をかけてくれる｡
JN「ヒュリ､疲れた？平気？」
『平気ですよ｡ヘチャニヒョン枕で寝たので元気です』
JN「そっか｡あんまり無理しないでな」
『ジェノヒョン､ありがとうございます』
寂しくなる｡
すでに彼らは､私の表情を見極めるのが上手くなってしまっている｡
頑張って繕っていたのになぁ｡ヒュリにも､迷惑がかかってしまうかもしれない｡
気を引き締めなければいけないな｡彼女のためにも｡
―――私はただの､身代わり人形だから｡
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su4a54fpds(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです。 (2020年7月18日 0時) (
レス) id: 93a8daf531 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！！！ (2019年11月8日 7時) (レス) id: 034759dbd3 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぱーむむさん» ありがとうございます！！雑な終わり方で申し訳なかったです…！続きは内容を考えてみますね！近いうちにどっちかが上がると思いますので､楽しみにしていただけたら嬉しいです！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 396d1f30b5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - かんめいさん» コメント助かります！！二人の小説は確かに少ないですよね…！個人的にはチソンくんの方が書きやすいので､チソンくんかなぁ…と｡続きは内容を､考えてみます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 396d1f30b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむむ(プロフ) - 毎日更新されるの楽しみにしながら見てました！ このお話の続きも見たいです！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 9e8d1002e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2019年8月15日 4時
