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メイクは､少しだけ女の子らしいものになっている｡衣装は露出が控えめなダメージ入りのパンツを穿き､上はシンプルな白シャツを第二ボタンまで開けている｡ヒュリと違うのは､胸元の豊かさだ｡私はヒュリになっているので､胸を押さえつけて小さくしている｡きっとこの晒が取れてしまったら､シャツが窮屈になるだろう｡彼女は､全体的に細いから｡
JS「ヒュリや､こっち来て」
『うん』
JS「…そのボタン､留めないの？中に着てるのは分かってるけど､見えそう」
『…チソンア』
JS「ん？」
『…どこ見てるの､ピョンテ』
JS「ばっ…！！ち､違うよ！」
『…でも､どうせ見えないから｡平気だよ』
JS「…本番までは留めてて｡ジェミニヒョンとか危ないから」
『…ジェミニヒョンは逆に留めてきそうだけど』
そう言いながらも､彼に従うようにシャツのボタンを一つ留める｡うんうんと安心したように頷く彼に手を引かれて､さっきまでヘチャニヒョンと寝ていたソファーに座らされる｡ゲームする約束をしていたんだった｡彼がゲーム画面を開くのを見ながら､自分のスマホでも同じ画面を起動する｡私のフレンドには彼ともう一人､自分から申請してフレンドになった人がいる｡レベルもそこそこ上げているので申請が絶えないけど､二人以外にいらないかなと思ったので申請には反応を示さないという措置を取っている｡彼の方はフレンドが多いので､よく助けてもらっているようだけど｡
JS「ヒュリのレベルまた上がってる…」
『…チソンア､仕方ないよ｡私が上手いから』
JS「…意地悪なこと言わなかったヒュリが…！あぁ…！」
『課金してないのにね｡レベルが上がる上がる』
JS「やー！ハンヒュリ！」
『…可哀想なチソンア｡クエスト手伝ってあげようか？』
JS「……お願いします」
ハン･ヒュリ｡そう呼ばれるたびに､口をついて出てしまいそうになる本当の自分の名前｡寂しさが胸に降り積もる｡もう三年近く､積もったそれらの限界は近い｡ヒュリも､もう少しで復帰出来そうだと言っているし｡限界が来る前に､別れられることになりそうだ｡ヒュリには､ちゃんと報告しているから安心だと思うけど､私はヒュリのやりやすい環境を作ることが出来ただろうか｡このスマホでさえも､彼女のものになる｡もともと､このスマホは会社が彼女の名前で契約し彼女に一台､私にも一台といったようになっているので､私の頑張ってきたデータも彼女のものだ｡それだけが､凄く悔しい｡
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su4a54fpds(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです。 (2020年7月18日 0時) (
レス) id: 93a8daf531 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！！！ (2019年11月8日 7時) (レス) id: 034759dbd3 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぱーむむさん» ありがとうございます！！雑な終わり方で申し訳なかったです…！続きは内容を考えてみますね！近いうちにどっちかが上がると思いますので､楽しみにしていただけたら嬉しいです！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 396d1f30b5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - かんめいさん» コメント助かります！！二人の小説は確かに少ないですよね…！個人的にはチソンくんの方が書きやすいので､チソンくんかなぁ…と｡続きは内容を､考えてみます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 396d1f30b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむむ(プロフ) - 毎日更新されるの楽しみにしながら見てました！ このお話の続きも見たいです！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 9e8d1002e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2019年8月15日 4時
