22 side.DREAM ページ23
彼らは､カムバを終えて再び練習漬けの日々に戻った｡
ヒュリは事務所に呼ばれていて､いない｡
彼らはこれ幸いと､練習室に集まっていた｡
練習が始まるまで､まだ時間がある｡
彼らは彼女の話をするために集まったのだった｡
JM「…やっぱり歌ってる時が一番楽しそう」
JS「…ダンスが､違う」
JN「デビュー前のヒュリに戻った感じ…？っていうのかな？なんか､変な感じじゃない？」
HC「…なんか違うんだよな…」
CL「僕も変な感じする」
RJ「……」
皆が口々に言う中､ロンジュンだけは何かを考えている｡
JM「…ロンジュニ？」
RJ「…あ､あぁ…ちょっと思い出してた」
JS「何をですか？」
RJ「…ヒュリを初めて見た時のこと」
HC「いつ？どこで？」
RJ「デビュー前に､許可が無いと入れないような練習室で踊ってんのを見たんだ」
JS「俺も見たことありますよ｡なんで非公開練習生の練習室にいるんだろうって｡しかも､結構人気のないところで」
RJ「お前らも知ってるだろ､ヒュリがダンス前に曲を聴く時にやる癖｡腕をうねうねさせるんだ｡初めて見た時は､あれがダンスかと思って笑ったよ｡まさかあれが事務所の推したい子なのかって｡…でも違った｡次の瞬間には､ダンスと音がぴったり嵌ってたんだ｡一緒に踊りたいって､俺は―――初めて､誰かと同じステージに立ちたいと思ったんだ」
JS「…俺もあの動きは気になってました」
JM「俺は､特に気にしたことないな｡なんでも可愛いから」
JN「俺も､気にしたことない｡音楽聞くと俺も身体動くし」
HC「ロンジュニ､よく見てんだなぁ」
CL「よく見てますね｡癖なんて」
RJ「……憧れた人には目が行くもんだろ」
恥ずかしそうに目を逸らす彼｡
HC「……あのさ､俺も一個いい？」
JN「なに？」
HC「…これだけは､まじでこれっぽちも見せる気なんかなかったんだけど｡俺さ､ヒュリの動画持ってて…その笑顔と､今のヒュリの笑顔が違うっていうか…なんていうの？本当の笑顔なのに､俺の好きな笑顔じゃないの｡見てもらった方が早いから､特別に見せてやるんだからな！」
そう念押しして､彼は自分のスマホを取り出して動画を探している｡
JM「ヘチャニ､俺ら動画のことなんか知らなかったんだけど」
HC「だから！ほんっとうに見せる気なんかなかったの！絶対にやらないから！これだけは､欲しいとか言われても無理だから！」
そう言って彼はスマホの画面を皆に見せた｡
楽屋に一人でいる彼女が映った｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 415人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
su4a54fpds(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです。 (2020年7月18日 0時) (
レス) id: 93a8daf531 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！！！ (2019年11月8日 7時) (レス) id: 034759dbd3 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぱーむむさん» ありがとうございます！！雑な終わり方で申し訳なかったです…！続きは内容を考えてみますね！近いうちにどっちかが上がると思いますので､楽しみにしていただけたら嬉しいです！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 396d1f30b5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - かんめいさん» コメント助かります！！二人の小説は確かに少ないですよね…！個人的にはチソンくんの方が書きやすいので､チソンくんかなぁ…と｡続きは内容を､考えてみます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 396d1f30b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむむ(プロフ) - 毎日更新されるの楽しみにしながら見てました！ このお話の続きも見たいです！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 9e8d1002e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まる | 作成日時：2019年8月15日 4時
