死神が打つ時計/fkr kwkm ページ19
※彼らが人外です なんでも許せる方向け ファンタジー
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「お、あいつや」
「へぇ、あの子がそうなんだ」
二人の死神が見ているのは一人の少女。友人と仲よさげに話している彼女は、まだこれから起きる悲劇に気がついていない。
「早く行きましょ」
「あの子かわいいなぁ、僕のものにしたい」
「俺が先に目つけたんですよ」
そんなことを話しながら二人は少女の元へと歩む。友人と別れ、一人になってしまった少女を狙うのは二つの鎌。
「えっ、何なに！？ 」
「チッ、外した」
「川上、もうちょい落ち着かないと」
いきなりのことに慌てる少女の前に現れた黒い影は、ゆらゆらと少女の魂を奪わんと揺れている。
「来ないで！この不審者！ 」
「うわっ！痛った！ 」
少女は手に持っていた傘で二つの影を攻撃する。実態があるのか、呻き声を上げ、影の動きが鈍くなる。少女はそれを見て、急いで逃げていった。
「このまま追い込んでいこう」
「そうですね。っ、痛たた……」
川上は痛む頭をさすりながら少女を追い詰めた。とうとう行き止まりに来てしまい、壁にへたり込む彼女からは恐怖と絶望の感情が伝わる。
「た、助けて……」
「大丈夫、俺が殺したら俺の伴侶になってもらいますから。幸せにしますよ」
哀れ、もとより少女は死神に目をつけられてしまったのだ。まず助かりはしないであろう。そんな少女の前にもう一人の男が現れる。
「ちょっと、僕を忘れてない？ 」
「っ、ひぁ」
「僕のものになってよ、川上より幸せにするよ？ 」
恐怖で少女には言葉も発せずに、とうとう泣いてしまった。そんな少女に二人がだんだんと近づいていく。もう逃げられない。もう時間はない。
「「さあ、どっちに殺されたい？ 」」
どちらを選んでも死。タイムリミットはもうない。さあ、あなたならどちらを選びますか？
君よ、どうか私の願いを聞いてくれ/ymmt→←その大きな瞳で/kwmr
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フウ(プロフ) - 蓬さん» コメントありがとうございます！この度は更新の多大なる遅れ申し訳ございませんでした。これからもよろしくお願いします！ (2019年7月24日 14時) (
レス) id: a1f34fb80a (このIDを非表示/違反報告)
蓬(プロフ) - sgiさんのお話ありがとうございました！ (2019年7月24日 6時) (レス) id: a4faecbd39 (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 蝶月さん» コメントありがとうございます！ご期待に添えたのであれば幸いです！ (2019年7月23日 14時) (レス) id: a1f34fb80a (このIDを非表示/違反報告)
蝶月(プロフ) - リクエストに答えていただきありがとうございました！ (2019年6月30日 15時) (レス) id: 7e6d09238a (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - れいちすさん» リクエストありがとうございます。ドSいいですよね！なるべく期待に添えるよう努力します。 (2019年6月18日 19時) (レス) id: a1f34fb80a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フウ | 作成日時：2019年5月13日 22時
