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するとカワムラさんは何かに気がついたかのようにこちらに近寄ってくる。どこか目がキラキラしていると思う。
「あなた、Aさんですか？ 」
「はい！そうです」
つい反射的に返事をしてしまったが、何故彼は私のことを知っているのだろうか。
「あなたから水上の匂いが感じられましてね。まさかとは思ったんですけど」
今からちょっと行くところがあるんです、と私を連れて行こうとするカワムラさん。彼はどこに行くのだろうか？
「どこに行くんですか？ 」
「オフィスですよ、きっと面白いです」
笑顔でそう言われたものだから、私は彼について行くことにした。いささか無防備かもしれないが、彼は悪い人ではないと水上くんから聞いていたので平気だろう。
「おい伊沢、Aさん連れてきたぞ」
オフィスの中に入り、カワムラさんがイザワと呼ばれた人の元へ近寄る。イザワと呼ばれた方は私の方を驚いた様子で見つめ、すぐにカワムラさんと同じように目をキラキラさせた。
「Aちゃん？！いやあ、水上が全然あわせてくれないからさー！あえて嬉しいよ」
かなり元気な方だ。水上くんが言っていた通りで少し笑ってしまう。私達の騒ぎを聞きつけたのか、他にも吸血鬼の人達がたくさん出てきた。
その方達と仲良く会話をしていると、急にオフィスのドアがバンっと開かれ、水上くんが出てきた。
「Aさん、家からいなくなってたんだけど！
……って、Aさん？ 」
どうやら私を探してくれていたようだ。
「ごめん水上くーん、イザワさん達と話してて」
「おい水上！この子紹介しないってどういうことだよ！ 」
水上くんはやってしまったという感じでこちらを見た。
「Aさん、かわいいんでこいつらに取られないか心配だっだんですよ」
なんて嬉しいことを言うのだろうかこの人は。私は水上くんしかいないというのに。でもそれだけ私のことを大切に思ってくれているということだろうから、私はとても幸せだ。
「大丈夫だよ、水上くん」
「私には水上くんしかいないから」
そう言うと、水上くんは顔を真っ赤にして俯き、オフィスのみんなからヒュー！だとか、水上やるな！とかの声が聞こえてきた。
いつか理解してほしい/sgi→←心配性のヴリコラカス/mzkm
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フウ(プロフ) - 累さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！続編を作ろうかと考えておりますので、そちらでもどうかよろしくお願いします。 (2019年5月13日 20時) (
レス) id: a1f34fb80a (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - シチュエーション、描写など、とても気に入っています。新しく更新されたkwmrさんのお話がとにかく衝撃的で、思わずゾクッとしてしまったことをお伝えしたくて書き込みさせて戴きました。大好きです。これからも応援しています。 (2019年5月13日 14時) (レス) id: 8e15c25e26 (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 茶之助丸さん» コメントありがとうございます！文才なんてないんですよね、悲しいことに笑逆にわけていただきたいくらいですよ！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: a1f34fb80a (このIDを非表示/違反報告)
茶之助丸(プロフ) - ありがとうございました！毎回呼び方などが違うのに山本さん感漂ってて凄い…文才分けてほしいです！笑 (2019年5月6日 1時) (レス) id: 1cdd5a0197 (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 茶之助丸さん» リクエストありがとうございます。今書き溜めているお話が数点ございますので、それの後に書きます。なので少し遅くなってしまいますがしばしお待ちください！ (2019年5月4日 1時) (レス) id: a1f34fb80a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フウ | 作成日時：2019年4月8日 21時
