届けもの ページ17
Zm side
「お客様がお見えです。」
メイドにそう言われて渋々ベッドから出ていく。
ほんまにこんな時間に誰や！！こっちは気分が悪いって言うのに、
そう思いつつも、出なくてはならないのでベッドから降りて渋々出て行く。
客間まで急いでいくと、
A「ごきげんよう。な、なんだかすみませんわね。届けに来たのが私で。」
そこにはAがいた。
zm「急にきよってどうしたんや。」
そう問うと
A「本来なら、他の方が来るはずでしたの。でも忙しいからお前がやれ。だそうで。」
悲しそうに笑いながら答えるA。
俺は返す言葉がなぜか出てこなかった。
A「そ、そうでしたわ！！今日は届け物があって来ましたの。これはロボロ様からお預かりいたしたものです。」
受け取って見ると、なんだかよく分からないものだった。
zm「なんやこれ？どうやって使うんや？」
A「それは頭につけてそのマイクをオンにしておくだけで皆んなとどんなに離れててもお喋りできる道具のようです。」
へぇ。そんなんあるんや。
にしても、流石やな。こんなんつくれるなんて。
A「だから何か緊急の事とか、伝えたい事とかがあったりしたら、その“インカム”で連絡を取るようにだそうです。」
それをわざわざ俺ん家まで届けに来てくれたんか。
そう思うと胸が締め付けられるような心地だった。
黙ってしまった俺を見かねてか、
A「では、私はこれにて失礼しますわ。貴重なお時間を頂来ましてありがとうございますわ。」
そう言って綺麗にお辞儀を１つしてから客間の朝から立ち上がった。
Zm「お、おん。こちらこそ。」
そして客間の扉を閉めるときに一言放った。
A「ゾムっ。あなたが居ないとやっぱり寂しいわ。って私に言われてもなんですけど。学校で待ってますわね。」
そう言って優しく微笑む彼女に思わず体が動いていた。
そして気づけば彼女を抱きしめていた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
Aside
A「ぞ、ゾム？？どうしたんですの？」
急に走って来たと思ったら後ろから抱き締められるものだから大分驚いた。
でも私を抱きしめるゾムは震えていら事がわかる。
Zm「も、もう少しこのままでいさせたってや。」
私よりも少し背の高い彼。元気で明るい彼はそこにはいなかった。
ゾムの表情はよく見えないが声も震えているのだ。
私は覚悟を決めてゾムの方に体を向けた。
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桜木 優 - 完結おめでとうございます！とても面白く，物語に引き込まれてしまいました！！ (2022年6月26日 0時) (
レス) @page24 id: 792d2ff293 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - あんりさん» ありがとうございます！！やっと終わらせる事が出来ました！好きだなんて言ってもらえて嬉しいです。今までありがとうございました！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: 328722ebc8 (このIDを非表示/違反報告)
あんり - ん！！！完結おめでとうございます！すっごく好きでしたー！お疲れ様でした！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: 4620368618 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - セツナさん» コメントありがとうございます！！最後まで読んでくださってありがとうございました！ (2020年5月13日 16時) (レス) id: 328722ebc8 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 闇兎さん» コメントありがとうございます！！完結いたしました！！ずっと読んで下さっていたなんて、嬉しすぎます！！ありがとうございました！ (2020年5月13日 16時) (レス) id: 328722ebc8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シアン | 作成日時：2020年4月27日 10時
