とっとと婚約破棄して下さりませ【wrwrd】

本当の心 ページ36

へ？？


A「え、えうぅ、い、今、なんと仰ったのですか？」


ut「いや、だからAちゃんのこと好きかもって言うたんやけど。」


混乱している私を覗き込むなようにして言う。



え？鬱が、、、？私を？


そんなの嘘に決まってるじゃないの！！なに混乱しているのかしら。

わ、私そう言えば前世では乙女ゲーのやりすぎでろくに青春を謳歌する事を忘れていましたものね。


はぁ、自分で言ってて悲しくて仕方がないわ！！


そうそう。私も鬱からしたら、その他大勢の令嬢となにも変わりは無くってよ！！


A「あらあら、鬱様ったら。ご冗談はよしてくださいまし。


それに貴方には他にも沢山ご令嬢がいらしゃるんでしょう？


その子達を全部切り捨てられる覚悟もなしに私を落とそうだなんて。百万年早いわ。


私はそんなに安い女じゃ無くってよ！！」


そう吐き捨てるように言うと、


ut「、、、、。


わかった。女の子達全員降って来るわ。」


A「えっ？？」

予想外の返答に驚きを隠せない。


ut「せやったら、Aちゃん。俺の事ちゃんと見てくれるんやろ？


俺、今回はガチやから。」


彼はそう言って私の手の甲に口づけを落とす。


ut「今はこんぐらいしか出来ひんけどこれ、キスの予約だと思ってくれればええわ。」

そうとだけ告げた。鬱は走って去っていった。



ええ？？


え？


神様如何してですか？これじゃあ関わるのをやめるどころか何が好かれ始めてませんですか？？


はぁ、一体私はどうなってしまうの？？


ーーーーーーーーーーーーーーー

ut side


はぁ、やばいやばい。


逃げてきてしもたわ！！


はぁ、こんなつもりとちゃうかったんに、


手の甲にキス？？恥ずかしすぎて死にそうやわ！


こんなんでAちゃんは振り向いてくれんのやろか？



まぁ、Aちゃん。さっきも言ったけどさ、



今度はガチやから。覚悟しといてな？


さて、これから女の子でもぼちぼち振って行きますかね？


その日の俺はぶたれて赤くなってしまった頰をさすりながら帰る事になった。

参戦→←冗談は

• 金　運: ★☆☆☆☆
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