惑わせる彼Ⅴ【紫】 (ページ20)

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目黒「で？俺には内緒でデートしたんですか。」

渡辺「俺らには、内緒で？」

『な、なんだよ、二人そろって・・・。』

なぜか、目黒君と渡辺君に挟まれて責められている

議題はもちろん
先日のラウ君とのお出かけについて。

『っていうか、なんでそれ知ってるの？』

目黒「諜報員向井が、俺にはいるんで。」

『おっと、意外に身近なとこにスパイが。』

渡辺「俺とは遊ぶ予定すら立ってねーのに？へぇーーー？」

『何？やきもち？そんなラウ君と遊びたいの？』

目黒「・・・違うんだよなぁ。」

確かに休暇の貴重な時間をあの、人気なラウ君と過ごしたのは
彼らにやきもちを焼かせちゃったのかぁ

『あ、そうだ、この間のカフェでいい写真取れてさ。向井君のなんだけど』

目黒「え？どんなのっすか。」

『デザートのパフォーマンスの時の。これ、けっこういい写真じゃないかなって』

渡辺「あいつ、こんなかっこつけてんの？やば(笑)」

目黒「・・・この写真、あいつに送ってもいいっすか？」

『もちろん。こんな写真でよかったら！』

少し考えたあとで、目黒君がササっと向井君に送信してたみたい
こんな写真でいいのなら気に入ってくれるならいいな

目黒「・・・ははっ、見てください。Aさん」

『なになに？』

目黒「この喜び様。相当喜んでます、こいつ」

見せられたラインの中身には

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

こうじ「やっば！すごいうれしいわ！早速アイコンにした！」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

と、元気のいい向井君らしい文とラインスタンプが(笑)
そんなに喜ぶ？

目黒「こいつ、趣味がカメラなんすけど、自分はそんなに写真に残さないんすよ」

『趣味がカメラ！おっしゃれだなぁ向井君は。』

渡辺「あー、だからこんなにはしゃぐんだ。康二」

目黒「こんな楽しそうなことしてたなんて、嫉妬。しちゃいます」