惑わせる彼Ⅴ【紫】 (ページ19)

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出来スギページ19

『ラウ君、今日は本当にありがとう。』

ラウ「俺も、初めて女の子とデートしたぁ・・・。変だった、かな？」

『ううん。そんなことない。すっごいオシャレでカッコいいよ！』

ラウ「へへっ、Aさんにそう言われたら嬉しいな。」

最寄り駅に到着し、二人でゆっくり帰路についている
とても楽しかったなぁ、ラウ君とのお出かけ

『これからも、よろしくお願いします・・・ラウ君は頼りになる後輩だよ』

ラウ「こちらこそ！おれ、あのバイト先だったらずっとがんばれそうですっ！」

『いい子過ぎる・・・』

彼の人柄の良さをかみしめていると、背後が少しヒヤッとする
なんだ・・・？

ラウ「ん？Aさん、どーしたの？」

『いや、なんか見られている・・・気がする・・・？』

ラウ「そう？なんだろ、知り合いとか？」

『いやーこの駅で知り合いって少ないんだけどなぁ～・・・。』

少し考えてから、あたりを見渡すけど
特に知り合いらしい姿はない

・・・・・・・・・なんだったんだろうか

『何でもない。気の所為みたい』

ラウ「じゃあ、今日は俺が家まで送る！ね？」

『少し駅から歩くのにー。いいの？』

ラウ「ほら、家に着くまでが遠足っていうし？」

『そっか(笑)じゃあ、お願いしようかな？』

・・・・・・・・・・

少し寒空の下を二人で歩いて、家の前に到着した
あっという間のお出かけだったな

いっつもバイトでしか一緒にならない彼との休暇はとても新鮮

『ここまでありがとう。今日は本当に楽しかったよ！』

ラウ「もうお家着いちゃった。せっかくの二人っきりが～・・・。」

『また、私と定期的にスイーツ食べに行ってくれる？』

ラウ「もちろん。じゃあ、見てるからお家入ってください！」

『すごい紳士だなぁ、それ誰から教わったの？(笑)』

ラウ「へへっ、めめから！」