惑わせる彼Ⅴ【紫】 (ページ2)

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わかりやすスギページ2

『店長、あけましておめでとうございます』

店長「Aさん、明けましておめでとう。今年もよろしくね」

『こちらこそお願いしますー』

今年アルバイトは、昼から夕方までの少しいつもと違う時間帯

ラウ「あれ？Aさん今日はいつもより早いんですね！一緒だ！」

『ラウ君、明けましておめでとう。今年も一緒にがんばろ？』

ラウ「はぁーい！もーっと仲良くなりたいですっ！」

今年もラウ君は可愛いなぁ・・・。

そんなこと考えていたら、事務所の固定電話が鳴る

『はいもしもし。須能ドラッグストア Aがお受けいたします。』

「・・・は？」

『？もしもｓ』

電話越しに一言「は？」と言われて電話を一方的に切られてしまった。
なんか、間違い電話かな？

店長「ん？電話、なんだった？」

『あ、いや・・・一方的に切られちゃいました。間違いかもしれません』

店長「そっか・・・まあいいや、そろそろ各自移動しちゃって！」

ラウ「はーい！」

そそくさとラウ君と二人でレジに向かい、本日の勤務に勤しむ
新年だし、あんまりお客さんは来ないからちょっと楽、かな

『いらっしゃいませー。』

お客「あの、さっきここでこの商品買ったんですけど。不良品っぽくて～。」

『不良品・・・ですか。見せていただいても？』

あまり見かけない女性のお客様から、買ったものだという化粧品を渡される
封を切っていないのに、アイシャドウが粉々・・・
ひどすぎるありさまだった。

『うっわ・・・』

お客「これ、弁償してもらえます？割れて使えないし」

『えっと・・・・あ、あれ？』

これ、よくよく見たら、まだうちの店舗に入ってきていない新作の品番だ。
先週うちの発注には入りきらなかったはず。

じゃあなんで、このお客さんは・・・？

『お客様、申し訳ありませんが・・・こちらの商品は当店で購入されましたか？』

お客「は？何それ。私が嘘ついてるっていうの！？」