惑わせる彼Ⅴ【紫】 (ページ10)

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浮かれスギページ10

季節は流れ、1月の末。

お店では期間限定で、ハンドメイドのお菓子作りコーナーを展開している
あっ、バレンタインか

『店長ー！ここの材料のとこに、お菓子のレシピとか印刷したいんですけど』

店長「いいね。サイトから持ってきて印刷しようか」

『せっかくのバレンタインですし、ここは力の見せ所かなって！』

店長「だからイキイキしてんのか！今年は作るの？」

『あー、いや。学校は休校なので友達にあげられないんです。ちょっと寂しくて』

せっかくの高校生活最後のバレンタインは、受験シーズンのため
2月から2週間程度の休校期間になっちゃう。

友チョコも今年はお休みかな？

店長「バイトの男子たちにはあげないの？」

『あ・・・。忘れてた、その手があったか』

店長「たぶん、彼らもあそこのコーナー組みながらそわそわしてたよ？」

『そうなんですか？ちょっとかわいいかも。』

店長「ね？」

そんなかわいいことしてたんなら、作るしかないかな
渡辺君と、岩本君。目黒君にラウ君。

作るなら佐久間先輩とー・・・深澤先輩にもあげるべき、かな？

『よし。私この材料後で買います！！！』

店長「ＯＫ、当日までは内緒にしておくね(笑)」

なに作ろうかな、ブラウニーかクッキーみたいな量産系がイイかも
ていうか、みんな当日あいてんのかな予定

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『佐久間先輩、来月の14日ってお暇ですか？』

佐久間「んー？大学レポート期間でお休みだよ、遊ぶ！？」

『レポート期間なのにいいんですか？(笑)』

佐久間「バレンタインだよね！！！あそぼあそぼ！！！！！」

『ちょっと！ネタバレするのやめてください。』

佐久間「(´・ω・)」

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