惑わせる彼Ⅲ【紫】 (ページ4)

今日:9 hit、昨日:2 hit、合計:53,975 hit

賑わしいページ4

ラウール君の教育係なってから四回目のバイト
今日初めて渡辺君私ラウール君の学生が揃った

渡辺「んで？教育係様？だっけか。Aさーん？」

『渡辺君。ちょっと馬鹿にしてるでしょ、その言い方』

渡辺「俺らにも後輩が出来たと思ったら、もう仲良くなってんの？」

ラウ「えっと・・・渡辺、先輩ですよね？」

『え。渡辺君の事、ラウール君は知ってたの？』

ラウ「知ってるも何も学校で有名ですよ！結構ヤンチャで・・・・」

渡辺「おい余計なこと言うな、ラウ。」

えっと、ラウール君の学校の先輩っていうのは知ってたけど
学校内で【ヤンチャだった】ことで有名、なの？？？

『・・・ラウール君、その話詳しく聞かせて？(笑)』

渡辺「こいつの顔見たらわかる、もう俺のこといじる気満々じゃん！！！」

ラウ「じゃあAさん、教える代わりに僕の事、ラウって呼んでください！」

『ん？急にどうしたの？』

ラウ「だって！僕、二個下の後輩ですよ？・・・だめですか？」

高身長すぎるこの後輩は、大変に計算のできる子のようで
今も大きい目を潤ませながら私を見つめてくる

可愛すぎんか・・・

『うぅ、私の負け。ラウの顔、ずるいって！』

渡辺「お前案外ちょろいのな」

『うっさい。』

やったー！！なんてぴょんぴょん飛び跳ねながら喜んでいる、
こんなにかわいい後輩の頼みを断れるわけがない

ラウ「じゃあ、あとでこっそり教えますね、Aさん♡」

『うっ・・・本当にかわいい・・・そして子犬っぽい・・・』

渡辺「はっ、ずいぶんデカい子犬だな」

『ほんと、誰かさんとは大違いの身長だね、しょっぴー？』

渡辺「ほんっと、お前なぁ！！！！」

店長「君たち仲良しだねぇ。」