惑わせる彼Ⅲ【紫】 (ページ25)

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華々しいページ25

『お疲れ様でーす』

今日も学校帰りにアルバイトに向かうと、
事務所には新人二人が。

目黒「おいラウ、ベタベタすんな。」

ラウ「あ、Aさん！お疲れ様でーす！」

案外仲が良い二人のじゃれあいをほほえましく見ていると
胸元のプレートにあった初心者マークがなくなっていた

『あれ、ふたりともまさか・・・』

目黒「無事に研修期間が終わりました。これで一人前です。」

ラウ「僕、若干めめより先輩だからねー？」

目黒「調子乗んな、赤ちゃんのくせに。」

『お、もうそんなに育ったんだ！早いねー、おめでと』

はじめて一か月の期間が終わって彼らはもう一人前になったのか
時の流れははやいなぁ・・・

目黒「これからもよろしくお願いします、Aさん。」

『もちろんだよ目黒君。ビシバシ行くよ～？(笑)』

勤務の時間になったし、それぞれの仕事をしに動いているとき
ラウ君と話す機会があった

『ねえねえ、ラウ君って、学校でミステリアス系ってホント？』

ラウ「え？ちょっと待ってください誰情報ですか！？」

動揺したのかわからないけど、声のトーンがより一層高くなってる
可愛いなぁ(笑)

『この間渡辺君と文化祭行ったんだけど、その時聞いちゃった！』

ラウ「んもー・・・しょっぴーのバカ！」

『こーんなに接しやすい子なのに、不思議だなって。』

ラウ「Aさんは特別。学校の子たちは、俺の事遠くから騒いでるだけですもん」

あからさまに頬を膨らましてぷくっとさせる彼は
少し拗ね顔。

何か事情があるのかな？

『ラウ君はこのままがいいなぁ。すごい器量も良くてー仲良くできるし、ね。』

ラウ「え～！！！ホント！？じゃあ僕ずっとこのままで居る～！！！」