画面越しの彼

遠征なんて ページ12

真鍋「じゃ、次の出勤までしばらく任せますねっ！」


『あれ、真鍋さん希望休だっけ。』


真鍋「もー、言ったじゃないですかぁ！」




冬になってうちの店では鍋フェアを開始したからか
お客の足が増してきたこの頃。



希望休暇、にしては変な時期だな



『なに、彼氏とデート？』


真鍋「ぶぶー。
彼氏より大事なしょっぴーに会いに行くんです！」


『しょっぴー・・・？
あ、スノーマンの』


真鍋「大阪遠征です、
その次は友達と横浜いくんですけど」



私がお名前を借りている
あのショウタ君とやらをおいかけて

どうやら、大阪まで行くらしい


凄い熱狂的だな


『それは楽しみだね、お土産待ってるね？』


真鍋「はいっ！もー、このあとエステ行ってくるんです！」




もー、見たことないくらい乙女の顔をして

今回のライブのことを私に熱論する。




どうやら 去年配信ライブだったからか
やっと会えるんだと意気込んでるらしい


なるほどねー。



真鍋「Aさんのあの例のゲーマーさんは？
面白い人なんですよね？」


『あぁ、その人もこれから出張ばっかで遊べないって。
だから暫くは一人で黙々とやるんだー。』


真鍋「ふーん、寂しいですねぇ」


『寂しい、？』


真鍋「だって、そのゲーマーさんとの白熱した内容とか
いつも爛々と話してくるじゃないですか！」


『・・・・そうかな』



真鍋「そーですよ！！すっごい楽しそうにしゃべるし！
なんなら同じ女性だってカミングアウトして、

オフ会とかしたらどうです？」


『いや、でもなぁ・・・。』



おまるさんと きっと会ってみたら
気もあうだろうし？

絶対楽しいと思う


でもー・・・


『私、男のふりしてるからなぁ・・・。』


真鍋「ショウタ君の名前、使ってるんでしょ？」


『だからたぶん私のことバリキャリのサラリーマンだと思ってる』


真鍋「はぁー・・・。」




寂しいと思うのが少し恥ずかしいけど

おまるさんは、


私が女性でも仲良くしてくれるのかな。




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大阪とともに→←そんな出会いだったよ

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