惑わせる彼【紫】 (ページ7)

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：アピールページ7

え？あんなにラブなオーラ出ていたのに？

『まって、はるなはひーくんが好きなんじゃないの？』

はるな「違うよ！！！！ただ、自主練してるひーくんをたまたま公園で見かけてから、バスケしてる姿がカッコいいなぁって・・・」

なるほど。
彼女の中ではただ単に練習している、彼の姿を追っているだけなんだ。

改めて紹介された岩本君を目で追うと、応援席の女の子たちには目もくれず
ストイックに練習をこなしている印象。でもちょっとだけ強面かな。

はるな「応援によく行くようになってから、深澤先輩に色々ひーくんのこと聞くようになったの。二人とも昔から仲いいんだって。」

『え？あんまり雰囲気似てない二人なのに・・・』

はるな「でもほら、見てみなよA」

はるなが指をさした先に、
どうやら休憩が終わった、岩本君に絡んでいる深澤先輩を見つけた。
なんだか話し込んでるみたい。

深澤『おぉーーーーい！』

え？

深澤先輩が体育館に響き渡る声で、二階のバルコニーに向かって叫ぶ。
私とはるなが驚きのあまり、目が点になっていると
深澤先輩は隣の岩本君の腕をつかんでこっちに無理矢理手を振らせる。

あ、なんか岩本君怒ってそうだ。

深澤「俺のこと、見といてねぇ！ゎら」