惑わせる彼【紫】 (ページ5)

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：はじめまして？ページ5

やばい、持ち主の登場。

しかもゼッケンを着てるってことはこれから試合に出るのかな。バスケうまいのかなぁ。

いやいや、違うでしょ！
知らない先輩の上履きをガン見してたなんて、絶対いい印象与えてないでしょ！

と、とりあえず謝らないと

『あ、あ、あの・・・・』

深澤「んー、応援席で見たことない顔だね。上履き緑だし君、一個下？」

下駄箱前で、なぜかバスケ部の先輩に顔を覗き込まれている。
よく見るとこの先輩、鼻筋通ってて顔がいいｎ

はるな「あぁ！！深澤先輩お疲れ様です！今日ひーくんはスタメンですか？」

・・・・私たちが顔を見合わせている間に割って入ってきたはるなのおかげで意識を戻せた。
ていうかはるなと深澤先輩、顔見知り？

深澤「はるな、今日も応援来たのか、懲りねぇなぁ～！ゎら」

はるな「あたりまえじゃないですか、ひーくんは今日赤チームですかね？」

深澤「そ、俺とは敵だから今日照はシュートできねぇだろ」

へらへらと笑いながらはるなに話を続けるこの先輩、
青のゼッケンによく見るとキャプテンマークがついている。

どうやらはるなの【お目当ての彼】の存在を教えてくれるってことは、結構友好的な先輩なのかな。

深澤「で？この子も照推しの子な訳？」

はるな「まさか！Aはただ私に付き合ってくれてるだけですって」

『・・・はじめまして』

一応挨拶しないとだよな、と緊張気味に声をかけた後、
私の体を上から下にじっと見て一言。

深澤「ふーん。かぁいいね。」