惑わせる彼【紫】 (ページ38)

今日:27 hit、昨日:26 hit、合計:133,963 hit

煩わせないでページ38

『ていうか、私が聞きたいのは渡辺君といつからそんな仲良くなってるのかってことですよ』

佐久間「そりゃ、俺と翔太はマブだし！」

深澤「あいつ、俺には壁作ってくんのに佐久間とは結構仲いいのよー」

この間のオープンキャンパスで初めて会った二人なのにそんなに早く仲良くなるの？
私ですら、バイト初めてから結構日数を経てから仲良くなったのに。
佐久間先輩の懐への入り方が上手いんだろうか？

深澤「たぶんねー俺の事嫌いなんだろーなって思うけど！ゎら」

『渡辺君は人見知り激しいですからね、仕方ないです』

しばらくして私たちのテーブルに届けられたラーメン
醬油ベースであっさりしているのに出汁がきいていて美味しい。

深澤「ほんっと、美味しそうに食べんねAちゃんは」

佐久間「かわいー！よーし、佐久間さんはこの煮卵もあげるねー」

『んぐ！？』

この人はためらいもなく私にあーんをしてきたぞ？
すごい満足そうな顔で私を見てくる佐久間先輩はお兄さんの顔になってる

深澤「えー、じゃあ俺はメンマあげる、はい」

『ちょっと、深澤先輩まで！？』

深澤「ほーら、佐久間から受け取ったのに俺のは食べないのー？」

『え、え、でも・・・』

深澤「ほら、あーーん」

顔を少し赤らめながら、仕方なく深澤先輩が差し出すメンマを食べる
・・・・ちょっと隣の佐久間先輩の歓声がうるさいな！！！！

『あ、ありがとうございます』

深澤「ほんと、かぁいいね」