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「…そっか、坂内君消えちゃったんだね」
真「ええ…でも、なんだか穏やかな気配になっていましたわ。
きっとAのおかげですわね」
「そうだったらいいな」
屋上での姿を思い出すと、坂内君は笑っていたような気がした。
最後の最後でも心から笑えたならよかった。
滝「それは置いといて、A。
お前は何回倒れたら気がすむのかね」
綾「ほんっと、毎度毎度…心配する身にもなりなさいよね！」
ジ「さいです。あんまり無理せんといてください」
ナルの存在に安心して眠ってしまい、目が覚めたらお馴染みのメンツに入れ替わっていた。
みんなも心配して様子を見に来てくれていたらしい。
「うん、みんな心配かけてごめんね」
滝「ほんとーに、分かってんだか」
「わかってるって」
えへへ、と笑って見せたらぼーさんにデコピンされた。
…地味に痛かった。病人なのに容赦ないな。
「あれ、そういえば麻衣は？」
滝「そういや、戻ってこねえな」
ジ「心配だしボク、探してきますよって」
「うん、気をつけてねー」
ジ「おおきにさんどす」
席を立ったジョンに手を振ったとき
ぼーさんが大きな咳払いをした。
「ぼーさん？」
滝「いやいや、俺がいくからジョンは待っててくれ」
綾「アラ、それならアタシも」
真「…あたくしも」
ジ「はあ、さいですか…」
ぽかんとしたジョンに対して、
ニヤニヤしたぼーさんに続いて綾子、真砂子まで意味ありげな視線を送ってきた。
3人とも麻衣に用事があるのかな。
「いってらっしゃい…？」
滝「ほんじゃ後はお若いのでどうぞ！」
ぼーさんがそう言うとニヤニヤ3人組はさっさと保健室から去っていった。
ジョンと私は顔を見合わせる。
「麻衣は人気者だねぇ」
ジ「…そういうんとは違うんやないかと…」
なんでジョンはちょっと赤くなってるんだろ？
「あ！」
ジ「ハ、ハイです」
「聖水ちょっと貸してくれる？」
ジ「ええですけど、何に使うんどすか？」
ジョンが取り出したお馴染みの瓶を、受け取り蓋を開けてみる。
「んー」
匂いはしないし、拒絶反応もなし。
それならとりあえず
「えいっ」
頭から聖水をばしゃっと被ってみた。
ジ「え!?」
「…なんともないか。あ、ごめんジョン。
使いきっちゃった」
滝「おいっ！麻衣が――――
って、Aは何があったらそうなるのよ！」
ナ「はあ…着替えを持ってくる」
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黒猫(プロフ) - 一気読み余裕でした･･･！ナル落ちに1票！！ (2021年5月29日 2時) (
レス) id: 4f763936bc (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！待ってましたTT本当に嬉しいです！これからも応援してます！ (2021年5月19日 14時) (レス) id: 9b235f8d16 (このIDを非表示/違反報告)
杏花(プロフ) - 更新の通知で飛び跳ねて喜びました！応援してます！！ (2021年4月12日 18時) (レス) id: 343fcf64a5 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - ナルのデレ具合がドンピシャ極めてます…！！続き期待してます！ (2019年9月8日 19時) (レス) id: 92127a51f4 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - おもしろーい！どんな展開になるか楽しみ (2019年6月26日 12時) (レス) id: 7eedf1047a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりあ | 作成日時：2016年12月20日 23時
