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坂「すぐに
奴はずいぶん大きくなってるから消火に手こずるかも。
そこでお仲間とは合流できるよ」
坂内君は楽しそうに頑張って、と笑った。
「…ねえ」
坂「ん？」
「私が代わりに、痛い目見せたげよっか」
坂内君ははっと私を見た。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ナ「A！どこへ行っていた、ベースにいろと言った筈だが」
「はい、仰る通りです…」
坂内君の予言通り、あれから間もなく放送室で火災が発生した。
麻衣の夢もあったおかげで即座に消火活動に入り、なんとか事なきを得たのだか、現在私はナルによって説教を受けている。
「でも、ナルに伝えたい事があって」
ナ「はぁ…それについては後で聞く。とにかく無事でよかった」
「っ…うん、ごめんなさい」
ナルにポンと頭を撫でられ、久しぶりに心が暖まるのを感じた。
やっぱり、ナルが味方でいてくれる限り私はまだ頑張れる。
きっと化け物にはならない。
滝「にしても、話に聞いてたより派手だったな。
壁が焦げる程度って言ってなかったか？」
安「そのはずなんですけど…」
ここだけじゃない。
"特別邪悪なやつ"もどんどん強くなってるのを肌で感じる。
ナ「麻衣、他に鬼火がいた場所は？」
谷「えと…印刷室とLL教室と、あと保健室のが大きかったかも。
でも、当たったのマグレかもしんないじゃん」
ナ「大してアテにはしてない」
谷「はいはい、そうでしょうとも！」
「…！」
なんだ、と拍子抜けした。
未知の能力に懐疑的にならないわけがない。
なんで気づかなかったんだろう、皆は私を疑ってたわけじゃないのだ。
ナルの言った通りESPなんかじゃ皆との関係は変わらないんだ。
「いや、私も同感だから有力だと思うよ」
ナ「そうか…参考にする」
谷「(Aだったら信じるんかいっ！)」
―――――――――――――――――――――――
谷「…たくう、あたしがあのときどれだけ焦ったと思ってんだよ。
人の弱味を利用しやがって！」
放送室の一件で旧校舎で壊したカメラに保険がかかっていたことに文句を言い続ける麻衣に苦笑する。
一応共犯者だからね。
「うー、ごめんってば」
谷「おかげでSPRでバイトできてるんだけどさぁ」
「ナルにも言っとくからさ！
…っ…？」
その時、私の心臓が嫌に軋んだ気がした。
松「おい、除霊とやらはすんだか」
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黒猫(プロフ) - 一気読み余裕でした･･･！ナル落ちに1票！！ (2021年5月29日 2時) (
レス) id: 4f763936bc (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！待ってましたTT本当に嬉しいです！これからも応援してます！ (2021年5月19日 14時) (レス) id: 9b235f8d16 (このIDを非表示/違反報告)
杏花(プロフ) - 更新の通知で飛び跳ねて喜びました！応援してます！！ (2021年4月12日 18時) (レス) id: 343fcf64a5 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - ナルのデレ具合がドンピシャ極めてます…！！続き期待してます！ (2019年9月8日 19時) (レス) id: 92127a51f4 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - おもしろーい！どんな展開になるか楽しみ (2019年6月26日 12時) (レス) id: 7eedf1047a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりあ | 作成日時：2016年12月20日 23時
