3* ページ3
真砂子&ナル組_
ナ「原さん、例の現象がおこる特定の場所はないんですか」
原「いえ、そういう話は聞いてませんわ」
ナ「(…地縛霊かな)」
何気なく真砂子が麻衣たちの方をみると、
お馴染みの二人が増えていることに気づく。
原「あら、A今日お休みではなかったんですの?
それに、ブラウンさんまでお呼びに?」
ナ「いえ、呼んでませんが?」
こんな調査にこれ以上人を呼ぶ必要がない。
ましてや休暇をとっているAなど呼ぶわけがない。
真砂子の意図が掴めず麻衣たちの座るベンチに目をやる。
ナ「…A?」
そこにはいつもより身嗜みに気をつかったらしいA。
そしてAに腕を組まれている金髪の青年。
Aの知り合いなどいままであった霊能者に限る。
つまり、青年はジョン・ブラウンであることは間違いない。
ナ「(麻衣が言ってた誰かとは、彼のことか)」
胸のうちがモヤモヤとしたもので一杯になる。
ナ「(…聞いてない)」
ナルの機嫌がさらに急降下したことに気づいた人はひとりもいなかった。
原「…ナル!
出ますわ、あちらです!」
真砂子が言うのと
談笑する四人の頭上から、不意に水が現れたのはほぼ同時だった。
_________________
「でね、これからランチにしようと思ってたとこなんだ。
ね!」
ジョンに同意を求めるように見上げる。
ジ「ハイです。
この公園を通るんが近道やって」
ジョンが優しく微笑んだ。
谷「(あたしたちよりもよっぽどオトリになるじゃん!)」
滝「(そーゆーこといわないの!)」
谷「(てか、あの二人ほんとに付き合ってんじゃないの?!)」
滝「(ありえる…)」
ポツ
「あれ、雨?」
謎の水滴を不思議に思って空を見上げた、
その時、突然大量の水が現れた。
「に"ゃ?!」
ジ「Aさん!」
とっさにジョンが庇ってくれる。
「ジョン?!」
ざっぱん、と音をたてて水が私たちに降り注いだ。
急いで周りをみると、私たちは水溜まりのなかに立っている状態。
麻衣とぼーさんは反応が遅れ、頭から見事に水を被ったのだろう。
びっしょりと頭から肩まで濡れていた。
「ジョン!大丈夫?!」
ジ「大丈夫です、でも水なんていったいどこから出てきたんやろか…」
287人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒猫(プロフ) - 一気読み余裕でした・・・!ナル落ちに1票!! (2021年5月29日 2時) (レス) id: 4f763936bc (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろ(プロフ) - 更新ありがとうございます!!!!待ってましたTT本当に嬉しいです!これからも応援してます! (2021年5月19日 14時) (レス) id: 9b235f8d16 (このIDを非表示/違反報告)
杏花(プロフ) - 更新の通知で飛び跳ねて喜びました!応援してます!! (2021年4月12日 18時) (レス) id: 343fcf64a5 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - ナルのデレ具合がドンピシャ極めてます…!!続き期待してます! (2019年9月8日 19時) (レス) id: 92127a51f4 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - おもしろーい!どんな展開になるか楽しみ (2019年6月26日 12時) (レス) id: 7eedf1047a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まりあ | 作成日時:2016年12月20日 23時