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谷「あ、お帰り！
丁度良かった、今から話聞くとこだよ！」
ナルが中心となって聞き取りを始めると、
新聞には乗らない事がどんどん出るわ、出るわ…
ぼーさんと私で学校の見取り図に起きた事件を書き込んでいくが、二人でも間に合わないレベルで怪談が出てきた。
集団不登校の子たちから出た怪談は
空かずのロッカー、
いつのまにかバラバラになる人体模型、
音楽室の物音、
焼却炉の中にいるおじいさんに、
保健室の奥から2番目のベッドに寝ている霊…
いったい何個出るわけ?!
異常な浮遊霊の多さを考えればうなずけるけど。
生徒「あと、坂内くんを見たって人がいます…」
ナ「坂内、とは誰ですか？」
生徒「9月に『自 殺』した生徒です」
ぼーさんと私は顔を見合わせた。
『自 殺』した、という言葉でさっき感じた明確な悪意を思い出す。
生徒「あと遺書が有名になって…
『僕は犬ではない』って」
僕は犬ではない…か
きっと、この学校を憎んでるから他の浮遊霊にない悪意を感じたんだ…
変なことが起こり始めたのは坂内くんが亡くなってから、じゃ祟りと思うのも仕方ないだろう。
安「次は『集団食中毒』の関係者です」
そういった安原さんもイスに座った。
「安原さんも被害者、ですか？」
安原さんはしっかりと頷く。
安「あの日は朝から教室が、なんて言うか生臭くて…２時間目にはクラスの半数が倒れました。
暖房はスチームなのでガスの線はないですし…」
ナ「安原さんが一連の事件をおかしいと感じるようになったのはいつ頃ですか？」
安「そう、ですね…集団不登校があってからだと思います。
それ以前から12日周期で起きていた更衣室のボヤ騒ぎも、その頃から放火ではないかもしれないと」
ナルは少し考えると安原さんの教室を見て回ることを決めたようだ。
ナ「Aはどうする」
「ん、ベースに人がいないと困るんでしょ」
ナ「物わかりが良くて助かる」
ナルは満足そうに頷く。
滝「なんかあったらすぐ呼ぶんだぞ」
あ、ぼーさんとか麻衣にも視えること言わないとだ。
「はいよ、いってらっしゃい」
手をひらりと振ってみせると、安原さんたち関係者の生徒含めベースから一人残らず出ていった。
「…で、さっきから隠れてるあなたはどちら様ですか？」
皆が出払ったベースから不意に現れたのは、
[バレてたんだ…やっぱり、視える人？]
先程見かけた男子生徒。
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黒猫(プロフ) - 一気読み余裕でした･･･！ナル落ちに1票！！ (2021年5月29日 2時) (
レス) id: 4f763936bc (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！待ってましたTT本当に嬉しいです！これからも応援してます！ (2021年5月19日 14時) (レス) id: 9b235f8d16 (このIDを非表示/違反報告)
杏花(プロフ) - 更新の通知で飛び跳ねて喜びました！応援してます！！ (2021年4月12日 18時) (レス) id: 343fcf64a5 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - ナルのデレ具合がドンピシャ極めてます…！！続き期待してます！ (2019年9月8日 19時) (レス) id: 92127a51f4 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - おもしろーい！どんな展開になるか楽しみ (2019年6月26日 12時) (レス) id: 7eedf1047a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりあ | 作成日時：2016年12月20日 23時
