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松山の発言に私が密かに顔をしかめると、黙っていたナルが冷やかに言葉を放った。
ナ「では、校長室へどうぞ」
意図を掴みかねている松山に私とぼーさんが同時に吹き出した。
滝「そりゃそうだ。依頼したのは校長だもんな」
「ええ、是非、霊能者なんかを学校に入れた人の言い分をお聞きになっては？」
松山「構わんさ！何かあったら校長の責任だ！」
再び顔を真っ赤にした松山が盛大な足音をたててベースから出ていくと同時に麻衣の怒りも爆発したらしい。
谷「生徒の前に自分の性格を管理しろっての！
そーゆーのを『負け犬の大声』って言うんだよ！」
ドアを指差して叫んだ麻衣。
これは…、やばい。
滝「『負け犬の遠吠え』だ麻衣…」
安「面白いなあ谷山さんって」
「ふ、っ…あははっ！
麻衣、本当最高だよね…」
麻衣は恥ずかしさのあまりに固まってしまったようだ。
滝「うーん、俺はナルちゃんの毒舌がいつ飛び出すか楽しみにしてたんだけどなー」
ナ「豚に説教しても意味がない」
「ま、それはおいといて調査何から始める？」
私は笑いを無事納めるとナルの隣に移動する。
ナ「安原さんと麻衣で関係者を集めてもらって、話を聞こう」
ナルの言葉の途中で浮遊霊の動きに違和感を感じた。
その直後嫌な気配が急に溢れた。
「ナル、何かくる…！」
ナ「A…？」
ぼーさんが構えたのとほぼ同時にあまり遠くない場所から悲鳴が聞こえた。
キャアアアアアアアア＿＿＿＿＿＿
滝「なんだ？！」
私がベースを飛び出し、ぼーさん、ナル、麻衣と続く。
「犬がでたってことね…！」
廊下に踞る女の子の足に噛まれた跡が見えたため、確信する。
滝「どうした？」
女子生徒「い、犬が…！」
泣きながら教室を指差す女子生徒によってナルとぼーさんも少し遅れて事態を把握したらしい。
ナ「…例の犬か」
私は教室の入り口で静かに真っ黒な犬と対峙する。
ぐちゃくちゃの教室の中心で荒い息の狂犬は私を見るとニヤリと笑ったように見えた。
「…来れるもんなら来なさいよ」
犬が飛びかかってくる。
『A、犬に力を籠めるんだ＿＿＿』
「?!」
今の頭に直接響く声は＿＿＿？
ナ「馬鹿、戻れ…っ！」
ナルが飛びかかってくる犬を見て、咄嗟に私を廊下に引き戻してくれる。
「っ、消えろ！」
私はナルに構わず、PKのように犬に力を使った。
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黒猫(プロフ) - 一気読み余裕でした･･･！ナル落ちに1票！！ (2021年5月29日 2時) (
レス) id: 4f763936bc (このIDを非表示/違反報告)
らりるれろ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！！！待ってましたTT本当に嬉しいです！これからも応援してます！ (2021年5月19日 14時) (レス) id: 9b235f8d16 (このIDを非表示/違反報告)
杏花(プロフ) - 更新の通知で飛び跳ねて喜びました！応援してます！！ (2021年4月12日 18時) (レス) id: 343fcf64a5 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - ナルのデレ具合がドンピシャ極めてます…！！続き期待してます！ (2019年9月8日 19時) (レス) id: 92127a51f4 (このIDを非表示/違反報告)
たたた - おもしろーい！どんな展開になるか楽しみ (2019年6月26日 12時) (レス) id: 7eedf1047a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりあ | 作成日時：2016年12月20日 23時
