達也side ページ9
俺と深雪は今小高い丘にある寺に来ていた
そこには「和尚」や「僧侶」などには到底みえない屈強な兵士たちがいた
いうなれば「僧兵」だ
俺は今その場所に出稽古にきている
そして、俺の師匠は
深雪「先生!気配を消して忍び寄らないでくださいと何度も申し上げているのに」
九重「忍び寄るなとは深雪君も難しい注文をだしてくれるんだねぇ。僕は"忍び"だからね忍び寄るのは性みたいなものなんだけど」
飄々としているが実力は本物だ
深雪「今時、忍者なんて職種はありません。そんな性は早急に矯正されることを望みます」
九重「ちっチッチ、忍者なんて誤解だらけの俗物じゃなくて。僕は由緒正しい"忍び"だよ。職業じゃなくて伝統なんだ」
九重「それが第一高校の制服かい?」
深雪「はい、昨日が入学式でしたので」
九重「そうかそうか、うーんいいねぇ〜」
『今日は入学式のご報告をと思いまして」
すると、師匠は深雪の姿をマジマジと見た
九重「真新しい制服が初々しくて、清楚な中にも隠しきれない色香があって」
九重「まるでまさに、『師匠は神宮寺Aをご存知ですか』」
俺はこれではキリがないと思い、質問しようと思っていたことを言った
九重「A君に会ったのかい?」
『えぇ、昨日の放課後に』
九重「そうか」
すると、師匠は縁側へと座った
九重「はぁ・・・彼と試合をしたかい?」
『いいえ』
九重「そうか、彼には今の君ではまず勝てないだろう」
深雪「そんな!まさか!」
師匠の発言に深雪が即抗議した
九重「そう思うのは無理もないだろうね、今の達也くんは僕に届きうるところまできている。それも魔法を使った試合なら僕を負かせるとこまで、ね」
深雪「なら、何故!」
九重「彼と僕は試合した経験がある。それも1度や2度じゃない。軽く20回はやってる。そのほとんどが僕のリベンジマッチなんだけど」
深雪「そんな、先生を20回も・・・」
九重「驚くのも無理もない、彼は魔法なしで僕に20個もの黒星をつけたのだから」
『「っ!!」』
『魔法なし、ということは体術のみで、ですか』
九重「あぁ、その通り。彼の体術はすでに忍びである僕を凌駕しているといえる」
久々に驚いた
俺が知っているなかでもトップクラスの体術を使う師匠が負け越している相手がいたなんて
これが今の俺があの人に勝てない理由、か
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どゆこと? - なんでやねん。その程度、いちいち自分だけで対応できないとか、原作時以下でごみだな。七草。仲裁もできねえとか、かす。つか、No.1の家柄を探るなよかす。敵対だからそれ。くっさ。 (2023年1月25日 5時) (レス) @page10 id: dc300e8072 (このIDを非表示/違反報告)
無_名_(プロフ) - 面白くて何回も読み返しています!横浜争乱編とても楽しみにしています!更新頑張って下さい! (2021年6月27日 18時) (レス) id: c007f713c5 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤ(プロフ) - とても面白いです!オチとかももしあれば楽しみにしてます!更新待ってます! (2020年12月15日 19時) (レス) id: b0e8ef1a15 (このIDを非表示/違反報告)
銀髪LOVE(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみにしています! (2020年11月15日 11時) (レス) id: 479dd11547 (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 凄く好みの作品で面白かったです!更新頑張ってください!待ってます! (2020年11月11日 23時) (レス) id: 00d6e1a3ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彗星 | 作成日時:2020年9月8日 20時