ある愛のカタチ

政略結婚の秘密 ページ20

ソードとブレイドが真相を突き止めたらしく、
剣の稽古中のメタナイトの元へやって来た。


「なぜ陛下が卿とA殿を結婚させたのかが分かりました。」



「聞き取り調査を行ったところ、ロロロとラララが知っていました。」


そう、デデデがAとメタナイト卿を結婚させることを思いついた日、Aに手紙を書いたあの日、

ロロロとラララは、デデデとエスカルゴンの企みを聞いていたのだ。


しかし2人は、どうせデデデの悪巧みで終わると思った。メタナイト卿がデデデの妹と結婚するわけないと思った。


そう、まさか本当に結婚することになるとは、微塵も思っていなかったのだ。


だから気にもとめず、そこで聞いたことを誰に話すわけでもなかった。


次の日本当になったことを知った時は、飛び方を忘れて落下してしまうほど驚いた。


そしてロロロとラララは、メタナイト卿は、デデデの目的を知ったうえで、Aと結婚したと思いこんでいた。


「ロロロとラララが？まあよい。それで何と言っていた？」


「はい、陛下は我々が城から出て行かないようにするために」


「卿と自らの妹を結婚させたそうです。」


メタナイト卿は衝撃を受けた。
私を城に居させるためだけに、Aはしたくもない結婚をさせられたのか。


私とAが仲良く過ごしてきたのは事実だ。
しかし、結婚が強制的だったのもまた事実である。


Aは、本当はどう思っているのだろか？
見ず知らずの男の元に嫁に出され、とりあえずは一緒に過ごしているものの、本当は自由になりたいのではないか？


もしそうなのであれば、私が陛下に永遠に仕えると誓うことで、Aを自由にさせることが出来るかもしれない。


「すまない」


「きょ、卿？！」


メタナイト卿は、Aのところへ走った。
帰って、このことを話そう。


Aを自由にさせられると伝えよう。

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