李牧_信頼と愛情 ページ32
※李牧の側近、片想い設定
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李牧一行が趙国王の謁見を終えて
屋敷へ戻ってきたようだ
護衛の人数は限られていて
カイネや傅抵は毎回ついて行っているのに
Aは今回も留守番だ
「おーA、出迎えご苦労さん」
ひらひらと手を振って
こちらに寄って来たのは傅抵だった
「別に傅抵のこと待ってないし」
「あっそ、李牧様ならまだもう少しかかるぜ。
カイネがついてるし大丈夫だろ」
「…ふーん」
「？カイネにヤキモチか？
大丈夫だろ。カイネは俺の事大好きだし」
「…何も言ってないし」
傅抵の言っている事は的確だった
李牧様のそばにいるのはいつもカイネ
悔しいけど李牧様との信頼関係は
私なんか足元にも及ばない
それにカイネが私みたいに
不純な気持ちを抱いているはずがない
李牧様に向けるカイネの目は信頼そのもの
ヤキモチなんてお門違い
わかってるはずなのに
「…カイネが好きなのかな」
「はあ？」
「李牧様、カイネが好きなのかな」
「直接聞いてみろよ」
ニヤニヤしながら言う傅抵にイライラした
「聞けるわけないの、わかってるくせに！」
「じゃあ一生進展はねーな！」
「ただいま、A」
傅抵の言葉に何も言い返せずにいたところに
突然聞き慣れた声がした
気まずそうにこちらに近づいてくるのは李牧だった
「えっ？！李牧様？！」
小声でAは傅抵に話した
「傅抵、何がもう少しかかる、よ！」
「あー、思ってたより早かったなー。
それよりさっきの話、
多分李牧様に聞こえてたぜ」
「え？」
そう言い残してニヤニヤしたまま傅抵は
カイネの元へ行ってしまった
(人のこと面白がって、本当最低！)
李牧を見るといつもの笑顔が自分に向けられていた
「おかえりなさい、李牧様」
「私はAが大切だから
同行させなかったのですよ」
「はい？？」
突拍子のない李牧の言葉に頭の中が？だらけになる
「私の護衛のせいでもし万が一Aが
負傷でもしたら私は一生後悔しますからね。
あ、カイネは別にいいという意味ではありませんよ。
カイネは単純に強いので、きっと大丈夫でしょう」
「…？」
「貴女には正直に言わないとダメでしたか…」
はは、と笑って去って行く李牧の背を
その時はぼーっと見ている事しか出来なかった
後ろにいた公孫龍に
多分こういう事だと耳打ちされ
赤面したのは言うまでもなかった
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傅抵「鈍感かよ」
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Lin(プロフ) - ぽむさん» コメントありがとうございます！続編の方に蒙恬新作アップしました！最近アニメ見て蒙恬熱が上がってます。笑 他の展開も書く予定ですのでよろしければお付き合いください！ (2021年7月7日 13時) (
レス) id: f3bf054ccf (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ - いつも楽しく読ませて貰ってます！蒙恬のお話リクエストします！楽しみにしています！ (2021年7月7日 4時) (レス) id: 647e3af02d (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 続編も楽しみにしています！ (2021年7月5日 10時) (レス) id: e64872b0e0 (このIDを非表示/違反報告)
Lin(プロフ) - ちぃ様いつも読んでいただきありがとうございます！こちらのページがいっぱいになったので続編作成中です！近日中に公開予定なので続編も読んでいただけたら嬉しいです^_^ (2021年7月4日 19時) (レス) id: f3bf054ccf (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - お返事ありがとうございます！楽しみにしてます＞＜ (2021年6月13日 16時) (レス) id: 86ec3e8020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lin | 作成日時：2021年1月17日 2時
