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どれくらい時間が経ったのか.
賑わっていた会場の明かりもに消え、
ただ、暗い夜の街に戻っていた.
本当におかしなことだ.
そのままの姿で呪霊化する奴がいるなんてな.
あまりにも、皮肉じゃないか.
けれど、彼女の温もりも、匂いも.
全部、全部、鮮明に残ってしまった.
「 ……っ 」
ふと、頬に冷たい何かを感じた.
指の腹で拭えば、しっとりと指先が濡れる.
涙が.
そうか、泣いているのか.
私は.
「 ……ははっ、 」
乾いた笑い声が夜の空にに響く.
私は、最期まで彼女に想いすら伝えられなかった.
彼女がなぜ、あの姿になってまで私の前に現れたのか.
愛という名の呪いか.
本当に、恐ろしいものだな.
「 呪詛師が呪われたものだな 」
枕元の髪飾りを手に取る.
「 私も、君を愛していたよ 」
最大の呪いの言葉を吐き、
終焉
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おはぎとだんご(プロフ) - すごく素敵な作品でした。ありがとうございます。これからも楽しみにしています、 (2021年2月15日 1時) (レス) id: 1cc5216453 (このIDを非表示/違反報告)
のんのんの(プロフ) - 完結っ‥‥お‥‥おめでグスッおめでどぉ‥ございます"ッ‥‥‥‥うッグスッ‥‥‥‥推し様か"ッ‥‥っ!生き生きッッッッ‥‥してて"ッグスッ‥‥‥‥素晴らしか"ったでず‥‥ズビッおもしろかったです"!ありがと"うございましだ (2021年1月11日 9時) (レス) id: 588546bca4 (このIDを非表示/違反報告)
もちこ(プロフ) - 傑が生き生きしててとっても好きです!応援してます! (2021年1月5日 22時) (レス) id: 0939652fd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃろん | 作成日時:2021年1月4日 20時